2016 Fiscal Year Annual Research Report
女性の就労と排卵異常・流早産・母乳育児についての疫学研究
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16H05262
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
野村 恭子 帝京大学, 医学部, 准教授 (40365987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平池 春子 帝京大学, 国際教育研究所, 講師 (30771258)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 女性の就労 / 排卵異常 / 流早産 / 母乳育児 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は3つの研究により構成されている。研究1は女性の就労が与える排卵異常への影響について検討するものである。初年度の実績としては、某大学看護部の協力を経て、全看護師約800名のリクルートを行ったところ、約200名が調査参加に同意した。今年度は引き続き、対象者のフォローアップ調査を継続する。基礎体温を3周期分、PMS, 月経にまつわる質問項目のほか、職業性ストレス、バーンアウト、ホルモン値の測定(E2, LH/FSH, P4)、採尿によるLHサージについて測定依頼を行い調査票を回収中である。 二番目の研究は女性の就労が与える分娩アウトカムに対する調査である。今年度は、研究協力を要請している某周産期センター倫理委員会への書類の提出を行い、承認を受けた。同センターにおいて助産師および看護師からの協力体制を現在確立している。役割分担が決定し次第、就労が与える出産の影響についてリクルートを開始する予定である。新年度に入りリクルート開始の目途がたっている。 三番目の研究は母乳育児の分娩後1,3,6か月目の女性の就労が及ぼす影響について検討するものである。都内某大学病院で出産した母親77名のリクルートに成功し、現在は分娩後1,3,6か月の母乳や母親の栄養調査ならびに児の発達について調査を小児科ならびに産婦人科医局、栄養課の協力の下、行っている。授乳婦の栄養調査については国際疫学学会に発表を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力が順調にすすんだため、各研究3つともに倫理委員会通過、リクルートを続行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は追跡調査の性質があり、フォローアップをどこまでできるかで回収率が変わってくる。よって名簿の管理を定期的に行い、追跡、調査への参加率を高める努力が重要である。
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