2017 Fiscal Year Annual Research Report
Next-generation bioabsorbable spacer for miminum invasive radiotherapy
Project/Area Number |
16H05391
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
佐々木 良平 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (30346267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤坂 浩亮 神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (20707161)
出水 祐介 神戸大学, 医学研究科, 客員准教授 (50452496)
犬伏 祥子 (カリヤ) 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (60585959)
福本 巧 神戸大学, 医学研究科, 教授 (70379402)
王 天縁 神戸大学, 医学部附属病院, 特命技術員 (90757288)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | スペーサー / 粒子線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
次世代吸収性スペーサーを用いた小動物実験による生物的安全性と吸収速度の確認を6週齢のWislerラットの腹腔に圧縮型ダブルラッセル編みスペーサーに挿入し、動物用CTで厚みの変化を継時的に測定した。予想に反して圧縮型ダブルラッセル編みスペーサーでは小動物の腹腔内留置において弾性が弱く圧排され、当初予定した厚みの保持をする事が困難であった。そのため、スペーサーに用いる主材料、加工方法を改変し、弾性の評価、in vivoでの性能を評価した。新規加工法を考案、また試作品を作成する事に時間を要したが、作成できた新スペーサーではトロカールの内腔を通して体内に入れることができるよう、手で加え得る程度の力で大幅な圧縮や変形が可能であって、しかもそのような変形の後でもほぼ元の状態へと復元できた。本スペーサは生分解繊維により構成されており、表裏の主表面を有し厚みのある柔軟な構造体であり、連結部は一対の主表面部の全域にわたって両主表面部を架橋するように延びて両者を連結している密集した連結糸の集合体として構成されている。新スペーサーでは弾性は良好に確保されていた。腸管と次世代吸収性スペーサーの癒着の程度と原因の検討した。従来のPGAスペーサーの安全性評価では体重変化や摂食障害は認めないものの、剖検ではスペーサーと腸管との軽度癒着が確認された。肉眼的癒着スコアを用い、継時的変化を確認した。顕微鏡的なスペーサー材質が吸収された後の腸管壁の損傷の有無、炎症細胞の浸潤の程度を実験動物の組織切片を作製し、光学、蛍光顕微鏡を用いて観察を行い、スペーサーの生体内における影響の機序を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
予想に反して圧縮型ダブルラッセル編みスペーサーでは小動物の腹腔内留置において弾性が弱く圧排されてしまっており、当初予定した厚みの保持をする事が困難であった。そのため、スペーサーに用いる主材料、加工方法を改変し、弾性の評価、in vivoでの性能を評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
次世代圧縮性スペーサーの挿入方法としてロカールの内腔を通して体内に入れることができるよう、手で加え得る程度の力で大幅な圧縮や変形が可能であって、しかもそのような変形の後でもほぼ元の状態へと復元する放射線治療用スペーサーを検討した。そのため、圧縮され変形された状態でトロカールの内腔に入れられ、トロカールを通ってその先端から体内側に導入された後は,圧縮状態から元の状態へと復元できることから、患者を開腹せずに放射線治療に用いることが可能となるため、実用性の高い次世代スペーサーとなり得る。
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[Presentation] Investigating a spacer system to avoid the late effect of particle therapy in pediatric patients with cancer2018
Author(s)
KAMEI Michi, IWATA Hiromitsu, MASUMOTO Kouji, NAKAO Tomohei, SHINKAI Toko, FUKUSHIMA Takashi, SAKURAI Hideyuki, TAKAGI Daisuke, FUMINO Shigehisa, DEMIZU Yusuke, ISHIDA Yuji, TAJIRI Tatsuro, OGO Etsuyo, SOEJIMA Toshinori, SASAKI Ryohei
Organizer
12th St. Jude VIVA Forum, Paediatric Oncology
Int'l Joint Research
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[Book] Radiotherapy2017
Author(s)
Yasuo Ejima, Takeaki Ishihara, Daisuke Miyawaki, Kenichiro Kakutani, Kotaro Nishida, Junichiro Inoue, Yoshitada Sakai, Tianyuan Wang, Sasaki R,
Total Pages
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Publisher
Intech