2018 Fiscal Year Annual Research Report
Challenge of overcoming recurrent IVF failure due to cytoplasmic dysfunction by MST: To secure safety in future generation
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16H05468
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
立花 眞仁 東北大学, 大学病院, 講師 (30431571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志賀 尚美 東北大学, 大学病院, 助教 (20595558)
渡邉 善 東北大学, 大学病院, 助手 (40722567)
井原 基公 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (50403506)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 生殖医学 / 卵細胞質 / 核移植 / 配偶子系列遺伝子治療 / ミトコンドリア |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年に引き続き、 MST法の代替手段として確立した前核期胚における大量細胞質移植(PN期大量細胞質移植:以下PNCT)を施行。前年度確立した2段階法を用いた新鮮胚における検討は前年からの合計として9周期を施行し、最終的には対照群64個とPNCT群93個における検討にて、胚盤胞率(胚盤胞/2細胞)はそれぞれ76.2%と94.6%で優位にPNCT胚において高く、ATP量も高い傾向にあった。また、PNCT胚の移植により、F1マウスの獲得とF1マウスの交配によるF2産仔の獲得が確認できた。 次にレスキュー実験としてBDF1マウスの加齢卵モデルとして卵管内加齢卵を用いて、卵管内加齢正常受精卵(2PN)を自己の異常受精卵細胞質(卵管内加齢異常受精卵によるPNCT:aPNCT)と他者の新鮮異常受精卵(通常IVFの異常受精卵によるPNCT:hPNCT)によるレスキューを行なった。しかしながら、胚盤胞率は卵管内加齢正常受精卵(2PN)が46.3%(n=183)であったのに対し、aPNCTとhPNCTはそれぞれ39.2%(n=185)と33.8%(n=153)でレスキュー効果を認めながら、通常の新鮮IVF卵における自己細胞質移植 FRESH aPNCTの結果と矛盾していた。しかし、胚盤胞到達胚におけるATP量は優位に増加していた。 そこで原因検索を行なったところ、新鮮卵においては、異常受精は3PN(ほとんどが多精子受精)が多く、卵管内加齢では1PN(単為発生)が大多数であった。その発生能は1PN胚が3PNに比して優位に低いことがわかった。つまり、1PN胚の細胞質は細胞質ドナーとして適さず、3PN胚に限定する必要があることがわかった。 本研究は残念ながら本年がサポートの最終年度であるが、自己資金による研究継続を行なって研究を完結に導いていく予定である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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