2016 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16H05494
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40224919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50348687)
岡部 圭介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50445350)
荒牧 典子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80365311)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 胎仔 / マウス / 皮膚 / 再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
ICRマウス胎生13日と15日の胎仔に胎仔手術を施し、側胸部に長軸方向に長さ約2mmの、皮膚肉様筋に至る皮膚全層切開創を作成する。清潔にしたクライオスタットで、凍結標本から厚さ20μmの凍結切片を作成し、直後にレーザーマイクロダイセクションシステムPALM MicroBeam(カールツァイスマイクロイメージング社)を用いて、創辺縁部の表皮、真皮、反対側正常体幹部の表皮、真皮を別々にモニター上で切り出し、光ピンセットを用いて回収し、total RNAを回収した。胎生15日に作成した創傷に関しても同様の処置を行った。その後、reverse transcriptaseを用いてcDNAに変換する。その後、マイクロアレイMouse Genome 430 2.0 Array(Affymetrix社)を用いて、全発現遺伝子に対して網羅的検索を行い、それぞれの創傷部位で発現が増強している遺伝子の絞り込みを行った。胎生13日創傷部位でのみ発現している遺伝子、または胎生15日の創傷部でのみ発現している遺伝子の発現が正しいか否かを、レーザーマイクロダイセクションで局所の組織からRNAを採取しreal time PCRにより、発現とその変化を定量的に調べる。また、同様に4%パラフォルムアルデヒドで固定したサンプルから、パラフィン切片を作成し、in situ hybridization法で発現の局在と、確かに該当する部位で発現しているか否かを確認するまたtwist2ノックアウトマウスの導入を行い、飼育して増殖させ、マウス胎仔皮膚再生の変化を観察した。その結果、twist2ノックアウトマウスでは、毛包の形成が遅れ、また皮膚が非常に脆弱になるという現象を確認した。瘢痕形成の有無については、さらに検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画書に記載に沿って、おおむね順調に実験を遂行している。
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Strategy for Future Research Activity |
計画書に則って、研究を遂行してゆく。
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