2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of the new role of a collagen network for the morphogenesis during the bone modeling
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16H05549
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
上岡 寛 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (80253219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加来 賢 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (30547542)
原 徹 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 先端的技術部門, 主幹研究員 (70238161)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 形態計測 / 機械的刺激 / 骨 / コラーゲン線維 |
Outline of Annual Research Achievements |
スウェーデンからE. Jager博士をJSPS海外招聘研究員として招き、2週間(2017.10.21-11.3) に亘って、骨内機械的刺激負荷装置の起動部分の取付作業を行った。既存のパッチクランプ制御用機器により、電気的制御ができ機動することが確認された。その様子は教室のホームページにも掲載されている (http://www.okayama-u.ac.jp/user/kyousei/classroom/event.html) 。 用意した装置の起動部分は設置するのに更なる改良を要するために、再度デザインについて議論がなされた。順次、スウェーデンからサンプルを送ってもらう予定である。 研究分担者の加来賢先生とは、研究打合せを2017.4.21に行い、劣化コラーゲン線維モデルをニワトリ胚頭蓋骨で作成することの議論がなされた。上記教室ホームページに加来先生との打合せと同時に特別講演を賜ったことを紹介している。この研究打合せでBAPNを用いてニワトリ胚頭蓋骨の器官培養を行えば劣化コラーゲン線維モデルを作成できることが確認された。また、コントロール群に比べて有意にコラーゲン線維ネットワークの形成が劣っていることがSHG (second harmonic generation) 顕微鏡により確認された。その確認には愛媛大学飯村忠浩教授の協力を頂いた。 研究分担者の原徹先生とは引き続きFIB-SEMを用いた骨コラーゲンネットワークの形態計測を確立することができ、国際雑誌Integrative Biology (IF: 3.252)にその成果を報告した。 連携研究者の安達泰治教授とは、骨組織での骨細胞の機械的刺激に対するカルシウム応答を3次元的に解析する方法を確立して、国際誌Journal of Bone and Mineral Metabolism (IF: 2.423)にその成果を報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度の報告書に予定と示したEdwin Jager先生との共同研究の実施ならびに加来先生との劣化コラーゲン線維モデルの作成を実施することができた。さらに、原徹先生との共同研究であるコラーゲン線維の形態計測については、国際誌への発表を行った。また、連携研究者の安達先生との共同研究も国際誌への発表を行った。また、成果を国内ならびに海外の学会に報告した。
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Strategy for Future Research Activity |
計画書の予定では、Ascorbic Acid合成能欠如ラットを用いた劣化コラーゲンモデル動物を用いる予定であったが、その後の加来先生との研究打合せにより、BAPNを食餌に加えることによって、成長期のラットで同様のモデル動物を作成することを教えて頂いた。よって、今後はこのモデルマウスを用いてコラーゲン生成と機械的刺激への応答能について研究を進めていく予定である。
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Research Products
(10 results)