2019 Fiscal Year Annual Research Report
発達障害傾向のある看護学生への現任教育まで含めた適応支援ガイドラインの作成
Project/Area Number |
16H05573
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
安酸 史子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (10254559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂川 洋子 琉球大学, 医学部, 名誉教授 (00196908)
松浦 賢長 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (10252537)
照屋 典子 琉球大学, 医学部, 教授 (10253957)
安藤 満代 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (10284457)
増満 誠 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (10381188)
谷 多江子 聖マリア学院大学, 看護学部, 准教授 (10441883)
梅崎 節子 純真学園大学, 看護学科, 准教授 (10588784)
飯野 英親 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20284276)
北川 明 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (20382377)
塚原 ひとみ 福岡大学, 医学部, 教授 (20555403)
小浜 さつき 聖マリア学院大学, 看護学部, 講師 (20580731)
中嶋 恵美子 福岡大学, 医学部, 教授 (30461536)
石本 祥子 聖マリア学院大学, 看護学部, 講師 (30538583)
山住 康恵 共立女子大学, 看護学部, 准教授 (30553052)
藤川 真紀 福岡女学院看護大学, 看護学部, 講師 (30570121)
井手 悠一郎 聖マリア学院大学, 看護学部, 准教授 (30733472)
金城 芳秀 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 教授 (40291140)
宮林 郁子 福岡大学, 医学部, 教授 (40294334)
日高 艶子 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (50199006)
太田 里枝 福岡女学院看護大学, 看護学部, 助教 (60412772)
西村 優紀美 富山大学, 保健管理センター, 准教授 (80272897)
正野 逸子 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (80280254)
佐藤 亜紀 産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (80435130)
原田 直樹 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (80598376)
太田 祐子 関西医科大学, 看護学部, 准教授 (70349778)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 発達障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度実施した看護教員を対象の調査結果をまとめた。また承諾の得られた看護管理者7名に半構造化インタビューを実施し、その結果をまとめた。当事者へのインタビューに関しては、協力が得られなかった。 看護管理者のインタビュー結果からは、現状では病院全体での支援システムが構築されていない状況にある中で、支援を必要とする看護師が就職しており、現場で生じる課題に対して看護部の管理者が中心となって支援体制を模索していることが明らかになった。また、発達障害傾向にある看護師の就職に関して、看護管理者は「患者の安全への配慮ができるかどうか」を重視していることを語り、現場の教育場面では、「指導した内容を忘れがちであり繰り返しの指導が必要となる」、「記録が書けない」、「複数課題への対応や集中力の課題」、「情報や伝達内容の解釈」、「感情のコントロール」といった共通の課題が生じていることが語られていた。一方で、支援を受ける看護師自身も自らの仕事内容や同僚へ迷惑をかけているのではと悩んだり落ち込んだりすること、同じ職場で働く他のスタッフへ支援の必要性を説明することの難しさなど、職場で生じる人間関係の問題についても支援者となる看護管理者が悩みながら支援を行っている様子が伺えた。 大学等の看護師養成機関に対する要望においては、教育機関との情報の共有や支援システム構築を希望していた。さらに、就職直後の配属先が非常に重要であること、支援的にかかわることができる管理者の存在、本人の特性に合わせた業務選択や環境調整など、職場への適応を促す方略が語られた。 作成した発達障害傾向のある看護学生への適応支援ガイドラインは、看護学生から看護師への移行期の支援体制に関しては、就職支援までにとどまり、移行教育(トランジション教育)の在り方について踏み込んだ検討はできなかったものの、現任教育にも一定の効果があると考える。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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