2016 Fiscal Year Annual Research Report
がんと認知症を併せもつ高齢がん患者の緩和ケアと認知症ケアの統合ケアモデルの開発
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16H05578
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
藤田 佐和 高知県立大学, 看護学部, 教授 (80199322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 悦子 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (60305670)
庄司 麻美 高知県立大学, 看護学部, 助教 (00737637)
渡邊 美保 高知県立大学, 看護学部, 講師 (70571313)
野村 陽子 高知県立大学, その他の研究科, 特任助教 (80774843)
橋本 理恵子 高知県立大学, 看護学部, 特任助教 (90761130)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 高齢がん患者 / 緩和ケア / 認知症ケア / 統合ケアモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、研究者らと高齢がん患者の緩和ケアおよび認知症ケアに携わるがん看護専門看護師、老人看護専門看護師,在宅看護専門看護師,精神看護専門看護師が協働して、①〔がんと認知症を併せもつ高齢がん患者への緩和ケアと認知症ケアの統合ケアモデル〕を既存文献とがん患者の緩和ケアおよび高齢者の認知症ケアに携わる専門看護師の臨床実践の知を基に作成し、②作成した〔がんと認知症をもつ高齢がん患者への緩和ケアと認知症ケアの統合ケアモデル〕を専門看護師の所属する施設に導入し、評価を得て、妥当性・有用性の検証を行い、③がん看護、老人看護、在宅看護、精神看護の4領域の専門看護師とともに洗練化し、開発することである。 平成28年度は、高齢がん患者の緩和ケア、高齢者の認知症ケアについて国内外の書籍や文献を収集し、314文献を概観した後、高齢がん患者の緩和ケアと高齢認知症患者のケアの視点で分析し、患者の状況や、ケア内容(たとえば、患者の体験世界の理解、認知症疾患の種類とステージに応じた症状の理解、認知症のアセスメント方法と対応の原則など)とケアの要素を抽出した。また、高齢がん患者の特性、高齢認知症患者の特性の共通点と相違点、緩和ケアと認知症ケアの共通点と相違点を明らかにした。これらの結果をもとに、研究者らと専門看護師が協働してインタビューガイドを作成し、がん看護、老人看護、在宅看護、精神看護の4領域の専門看護師を対象とする調査の準備を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在のところ、予定より1~2ヶ月程度遅れている部分があるが、平成29年度に倫理審査を受審できる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、研究者らと専門看護師が協働してインタビューガイドを作成し、がん看護、老人看護、在宅看護、精神看護の4領域の専門看護師を対象とする調査の準備を行い、倫理審査の受審、協力施設への依頼をスムーズにできるように進め、平成29年度の計画を実施していく予定である。
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