2019 Fiscal Year Annual Research Report
A Contrastive Linguistic Study of Sign Languages in Asia and Pacific Countries: Editing a Guidebook for Foreign Sign Languages
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16H05674
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
加藤 三保子 豊橋技術科学大学, 総合教育院, 教授 (30194856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 昌之 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター, 主任調査研究員 (60450467)
相良 啓子 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 特任助教 (90748724)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 手話 / アジア太平洋の手話 / 外国手話 / 固有名詞手話 / 生活基本語の手話表現 / 家族関係の手話表現 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の本年は、2018年度までに収集したアジア太平洋諸国の手話語彙データの分析・考察と、報告書の作成、さらに、分析対象とした各国手話表現の動画を編集し、DVDに収録する作業を行った。分析の対象としたのは、中国、マカオ、日本、台湾、韓国、ベトナム、フィリピン、フィジーの8つの国・地域の手話言語である。 各地で普通名詞や固有名詞の手話表現を多数収録したが、報告書「アジア太平洋諸国の手話」としてまとめたのは、22単語(家族関係11語、生活基本語11語)である。これら22語について、ビデオ収録した各国の手話表現を連続写真のスタイルに編集し、動作表現を記述したものを報告書に載せることと、実際の動画を収録したDVDを作成し、「家族関係」(DISC 1)と「生活基本語」(DISC 2)をセットにして報告書に添付する作業を手がけた。 各国での手話収録では、1カ国1手話表現ではなく、地域差、年齢差、個人差等のデータを収集することができたので、DVDにはこれらの変種も含めた。国や地域による違いが多く見られる一方で、「お金」や「病気」の表現は、どの言語でも語源が共通していた。このように、写像性が高い手話表現の特徴が、8つの国・地域の語彙分析によって示すことができたのは、本研究の特徴である。 アジア太平洋諸国の手話は非常に多様であり、いくつかの異なる言語系統があることもわかった。分析対象として22単語の類似点および相違点から、1. 中国手話とマカオ手話、2. 日本手話、台湾手話そして韓国手話、3. アメリカ手話からの影響を受けたフィリピン手話、4. イギリス手話系手話、アメリカ手話から影響を受けたフィジー手話、5. ベトナム手話の、少なくとも5つの系統の存在が明らかになった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)