2017 Fiscal Year Annual Research Report
International perspective research on transition between early childhood to school.
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16H05722
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
七木田 敦 広島大学, 教育学研究科, 教授 (60252821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真鍋 健 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10611197)
飯野 祐樹 弘前大学, 教育学部, 講師 (10633612)
上村 眞生 西南女学院大学, 保健福祉学部, 准教授 (30530050)
松井 剛太 香川大学, 教育学部, 准教授 (50432703)
大野 歩 大分大学, 教育学部, 准教授 (60610912)
佐藤 智恵 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 准教授 (90552232)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 保幼小接続 / スウェーデン / 生活基盤型 / 小学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年9月にスウェーデンのヨーテボリ市にて、約1週間の現地調査を行った。調査においては、3つの就学前学校、1つの親協同組合保育所、1つの就学前クラスを訪問し、実践観察と保育者へのインタビューを行った。インタビューにおいては、近年の保育改革やナショナルカリキュラムの改訂で就学前教育と義務教育の接続が強化されたことを踏まえ、就学前学校から就学前クラスや基礎学校への移行にかかわる実践が、どのように変容したのか、またそのことに対する保育者の見解などを聴きとるとともに、ヨーテボリ市における就学前学校―就学前クラスの接続にかかわる連携資料を入手した。また、ヨーテボリ大学のイングリッド・プラムリン教授と、スウェーデンの保育改革や実践の動向にかかわるミーティングを行った。以上を踏まえ、スウェーデンでは、①就学前教育に学びの評価が義務付けられたものの、習熟度ではなく経験を重視して要録にまとめ、就学前クラスや基礎学校へつないでいる点、②就学前学校、就学前クラス共に、基礎学校への就学への準備というよりもスウェーデンという社会で生きるための力を育成することを重視している点を明らかにした。フランス、リヨンにあるクラスタン保育学校を訪問した。活動は、(1)実際の交流活動の開始。(2)絵本や歌、詩、数的挑戦ゲームを通して定期的、継続的に交流、(3)学年度末(6月)にはスポーツ交流活動を実施。(4)保育学校と小学校の具体的な違いを観察するように促す、など特徴的な活動をしていた。保幼小接続の視点からは、年長児クラスでは教室環境を小学校に類似させ、カリキュラムにおいても文字や数など就学後の学習を意識した活動を系統的に行うなど、小学校への準備段階として年長児クラスを位置づけ、子ども個人の力(学力)を伸ばそうとしていることがうかがえた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究が当初の計画通りにおおむね進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、研究代表者がドイツライプチッヒを訪問し、研究の成果を包括的にまとめる予定である。
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Research Products
(2 results)