2018 Fiscal Year Annual Research Report
International perspective research on transition between early childhood to school.
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16H05722
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
七木田 敦 広島大学, 教育学研究科, 教授 (60252821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真鍋 健 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10611197)
飯野 祐樹 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (10633612)
上村 眞生 西南女学院大学, 保健福祉学部, 准教授 (30530050)
松井 剛太 香川大学, 教育学部, 准教授 (50432703)
大野 歩 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (60610912)
佐藤 智恵 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 准教授 (90552232)
小笠原 文 広島文化学園大学, 学芸学部, 准教授 (10585269)
岡花 祈一郎 琉球大学, 教育学部, 准教授 (50512555)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 幼児教育 / 保幼小接続 / 就学準備 / 生活基盤 / ニュージーランド / スウェーデン / カナダ / 中国 |
Outline of Annual Research Achievements |
2001年にOECDが報告したStarting Strongにて、就学前教育と学校教育の接続(transition)の重要性が提言された。就学前教育はそれぞれの国の学校教育との関係から「就学準備型」と「生活基盤型」という2つの異なるアプローチに分かれる。日本の幼稚園保育所などの就学前教育は歴史的に生活基盤型を志向してきたが、近年PISAにおける学力低下の危惧から就学準備型への転換の声も少なくない。本研究では、就学準備型と生活基盤型を標榜している諸国を対象に、就学前教育から学校教育への接続に関して、具体的にどのような手続き・情報提供によって実施されているのか、その実情を比較検討することで、保育制度の変革期にあるわが国の保幼小接続の課題の解明に資することを目的として研究が行われた。活基盤型を旨とする諸国(スウェーデン、ドイツ、イタリア、ニュージーランド)では、小学校への接続が「ペダゴジカル・ドキュメンテーション(教育・保育の記録)」というポートフォリオ形式のブックレットでなされる。なかでもニュージーランドでは、このドキュメンテーションが学校教育場面で活用され、スムーズな移行が行われていた。またスウェーデンでも、このような就学前幼児の情報収集をねらいとしたドキュメンテーションを作成するための研修が、ストックホルム市で全市を挙げて実施されるようになってきていた。近年、就学準備型の諸国でも、ドキュメンテーションは、保育の評価との関係で注目され始めており、中国の一部の都市では実施されるようになってきていた。このように諸外国では、就学前教育と学校教育の接続の問題に関して、その整合性を求めるべく情報共有の方法に様々なアプローチを試みていることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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