2017 Fiscal Year Annual Research Report
Paleo-biology of Neolithic peoples in Anatolian Turkey
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16H05775
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
近藤 修 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (40244347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植田 信太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (20143357)
米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
渋谷 綾子 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 特任助教 (80593657)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 形質人類学 / 先史考古学 / 初期定住社会 |
Outline of Annual Research Achievements |
トルコ、南東アナトリア新石器時代遺跡、ハッサンケイフ出土人骨を用い、初期定住集団の特性として特に、その食性と集団構造を中心に解明を目指す。そのため、口腔衛生指標(齲歯、咬耗、歯周病)を調査するとともに、歯石のメタゲノム解析による口腔内細菌叢の復元、歯石内の残存デンプン粒分析、人骨の安定同位体分析を行い、食性の詳細解明を目指す。 H29年度は、夏季に現地調査に参加し、古人骨DNAサンプリングを目的として、保存の良い人骨を定め、人骨の取り上げから同定まで、コンタミネーションを最小に保つ工夫をしながらサンプリング候補を選定し、冷暗庫への保存をおこなった。また、出土人骨については現地でのクリーニング+整理作業に加えて、春季にも再度訪問し、継続調査を行った。サンプルの基礎情報と形態学的データの取得はほぼ完了し、論文としてまとめている最中である。 同時並行して行ってきた、安定同位体サンプルについては、分析結果を投稿、出版することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一時期、トルコ国内の情勢不安が高まり、渡航と調査研究が滞ったため、全体的にやや進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
出土人骨の基礎形態情報はほぼまとめられており、論文投稿と出版にむけて進められる予定である。古人骨DNA研究はサンプリングにもたついているが、現地研究者とのコレボレーションを念頭に進めることを考えている。歯石に基づく研究は、チャレンジングなものであるので、可能な範囲で進めていく。
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