2016 Fiscal Year Annual Research Report
若手指導者のための臨床指導ガイドの開発 -助産における臨床教育の基盤づくりー
Project/Area Number |
16H06274
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
菱沼 由梨 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (50583697)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 助産教育 / 助産学生 / 看護学生 / 新人助産師 / 分娩介助実習 / 臨床指導者 / 助産師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、臨床指導のあり方に戸惑いや不安を抱える若手指導者のための臨床指導ガイド(※)を作成することを最終目的としている。現在は、第一段階計画として、”教えられる立場”にある看護学生や助産学生、新人助産師を対象に、”教えられた経験”に基づき、臨床指導者に期待すること等について、インタビュー調査を行っている。所属機関での研究倫理審査で承認が得られた後、国内複数ヵ所の看護系大学ならびに助産師教育機関に研究協力を依頼した。各教育機関の長ならびに母性看護学実習、助産学実習を担当する教員の承諾を得て研究対象者(看護学生・助産学生・新人助産師)を募集した。合計20名程度からの協力が得られた。現在、対象者の募集を継続しながらインタビュー調査を遂行中であり、インタビューが終了したものについては、並行して分析を行っている。分娩介助実習における臨床指導のあり方や、望ましい方法については、臨床指導者個人の判断や力量に委ねられるところがあり、また、場の特性(組織風土・人的環境等)に左右されるところが大きいともいえる。本インタビュー調査ではしばしば、”よく学べた体験”、”よいロールモデルに出会った体験”、”よい臨床指導者に出会えた体験”が具体的に語られた。教育(実習教育)は、教える者と教えられる者との相互関係により成り立つとされることからも、こうした体験の中で語られた臨床指導者像は、ガイド(※)作成にあたって重要な構成要素になることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通りの進捗である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、全体計画のうちの基礎的研究に着手している。成果をまとめたのち、成果公表のための準備を行っていく。また次年度は、小規模な質問紙調査へと進めていく予定である。
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