2019 Fiscal Year Annual Research Report
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16H06297
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井上 純一郎 東京大学, 医科学研究所, 教授
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Project Period (FY) |
2016 – 2021
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Keywords | 生命科学連携推進協議会 / コホート・生体試料支援 / 先端バイオイメージング支援 / 先端モデル動物支援 / 先進ゲノム解析研究推進 / 各プラットフォーム間の連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本生命科学連携推進協議会は、4つのプラットフォームを構成する中核機関ならびに連携機関で展開される70を超える支援機能が密に連携できるよう に、各プラットフォームの代表が、総括班会議を幹事等12名とともに構成(計16名)することで、常に、支援機能を横断し、技術支援等を全国の大学・研究機関へ提供できる連携体制を構築し、その機能を提供した。 本支援事業のさらなる周知の必要性から、日本生化学会大会、分子生物学会年会への4プラットフォーム合同出展を共催し、説明や個別相談に積極的に対応するとともに、支援ニーズにより合ったプラットフォームの紹介等にも尽力した。また、ホームページのウェブパンフレットを更新したほか、支援説明会・シンポジウムを主催した。 また今年度は、オンラインで登録が可能な成果報告システムを構築した。支援を受けた研究者に対し、より積極的な成果登録を促すとともに、データを管理する事務局の業務効率化も高めた。まずはコホートPF、動物PFでの運用を開始したが、R2年度はゲノムPF、イメージングPFでの導入も視野に入れている。 アウトリーチ活動としては、「社会との接点活動」班主催の市民公開シンポジウムを開催、生命科学研究に伴う研究倫理の問題について市民の方々への情報発信と様々な疑問にお答えする機会を提供した。 運営面では、本協議会の中核機関を担う東京大学医科学研究所を中心として、機動性を確保した支援を提供している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・4つのプラットフォームが一堂に会して、全国の研究者に対して支援説明会ならびに成果シンポジウムを開催した。さらに、パネルディスカッションにおいて、4つのプラットフォーム関係者とシンポジスト(支援を受けている研究者)との意見交換を実施し、その記録を本協議会のHPに公開することで学術研究支援基盤形成の活動を研究者コミュニティーと国民に広く周知した。 ・総括班会議の開催、およびメール審議などを通して、プラットフォーム間の連携ならびに調整を図った。さらに、各プラットフォームで展開している広報体制や、学会との関係構築について情報交換した。 ・支援機能をさらに高めるために、研究支援分担者が先進性の高い海外の支援実態を現地調査するとともに、その成果をHP上に公開した。 ・学術研究基盤支援室がコーディネータを中心に内外の連絡・調整機能を担いながら、支援対象者の利便性を高めている。 ・社会との接点活動班が、生命科学研究に伴う研究倫理の問題について市民公開シンポジウムを開催し、約140名の市民が参加した。引き続き議論の場を提供している。 以上の活動を通じて4プラットフォーム間の連携を促進するとともに支援事業の広報に努めた。
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Strategy for Future Research Activity |
①総括班会議 年1~2回 1. 取組実施状況の確認事項及びこれまでの外部評価委員会等で抽出された課題を解決するための施策の検討、2. 各プラットフォーム・各支援機関との調整、3. データベース構築に必要な検討、4. 課金、知的財産、契約に関する考え方の調整(規程作成部会年1~2回)、5. 市民公開シンポジウム等の広報・利用者拡大の方策検討、6. ワンストップサービスによるユーザーの利便性の確保、7. 機関をまたがる支援の方法の検討、制度整備、8. 支援の持続性・発展性の確保(将来検討部会 年1~2回) ②各プラットフォームとの継続的かつ緊密な連携構築のため、年2回程度の会議開催 ③学術研究基盤支援室によるコーディネータを中心とした各地域間連携、各地域における他機関及び他プラットフォームとの連携、それらを通じた支援数の拡大及び利用者拡大 ④説明会・成果シンポジウム 年1回他 1. 科研費による生命科学研究全体の発展に貢献するべく、最先端研究のみならず多様なニーズへの「支援」も推進できるよう実りある説明会・成果紹介・ディスカッションを実施するとともに、アンケート等を通じた要望の聞き取りを継続する、2. このほか、プラットフォームを越えた内容のシンポジウムを共催することで、実質的な連携の強化を図る、3. 市民を対象としたシンポジウムやセミナーを開催し支援事業の社会的な重要性を周知する。今年度は、新型コロナの感染拡大により活動内容が適宜変更する必要があることが予想される。総括班で連携の上対応する予定である。
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