2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of 4-dimensional scaffold system that integrates signaling factors and 3-dimensional structural biomaterials
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16H06312
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鄭 雄一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (30345053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 崇匡 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (70456151)
大庭 伸介 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20466733)
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Project Period (FY) |
2016-05-31 – 2021-03-31
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Keywords | 統合インターフェース |
Outline of Annual Research Achievements |
骨・軟骨再生誘導シグナルネットワークとシグナル因子送達法の最適化 昨年度のクロマチン免疫沈降シーケンス(ChIP-seq)による転写因子(骨再生誘導因子:Runx2・Sp7、軟骨再生誘導因子:Sox9)のゲノム標的の同定、ATAC-seqによるオープンクロマチン領域の同定に続いて、今年度は新たに2種類の骨再生誘導因子のゲノム標的の同定を試みた。具体的には、マウス胚性幹細胞の骨分化系において、各因子に対するChIP-seqとRNAシーケンス法(RNA-seq)による網羅的な遺伝子発現解析を行った。昨年度までに得られたデータと統合的に解析することで、骨・軟骨再生誘導シグナルによって形成されるネットワークとその作用点となるゲノム標的が明らかになりつつある。
足場素材の三次元形状制御方法の最適化、高機能ハイドロゲルユニットの開発と四次元足場システムの創製 今年度は高機能ハイドロゲルユニットの開発を集中的に進めた。シグナル因子の担持と放出の制御および細胞浸潤のコントロールを目指して、網目サイズの制御、分解性制御、生体適合性を中心に検討した結果、組織再生用ハイドロゲルユニットの基本仕様を固めることができた。さらに、この基本仕様のハイドロゲルユニットを用いて、骨再生用四次元足場システムのプロトタイプを作製した。マウスの筋肉内異所性骨化モデルにおいて骨形成誘導能が確認され、マウスの頭蓋骨の骨欠損モデルにおいて同所性骨再生誘導効果を示唆するデータをこれまでに得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全ての項目において、ほぼ計画通りあるいは一部前倒しで進行しているため
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、当初計画に従って進める予定である。四次元足場システムのプロトタイプにおけるシグナル因子の担持と放出の制御能、細胞浸潤制御能、組織再生誘導能の検証を、細胞培養系と動物実験の両面で進める。
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Research Products
(14 results)