2017 Fiscal Year Annual Research Report
The Formation and Development of Domain Schools and the Role of Confucian Scholars: With a Focus on Tottori Domain
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16H06966
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
浅井 雅 神戸大学, 国際文化学研究科, 協力研究員 (80782010)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | 藩校史 / 藩儒 / 日本儒学 / 教育史 / 近世史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は2本の柱をもつ。 一つ目は、諸藩の藩校関係史料やその中に登場する人物の特定をするための史料としての藩士の履歴(由緒帳、侍帳等)がどこに残されているか、情報収集を行うことであった。しかし、この研究については、申請の段階から2年ではとても終わらないことは記載済みであった。よって、この研究についてはデータベース化には努めたが、完成には至っておらず、今後の研究においてこれを確定して、どこかのタイミングで発表したいと考えている。 研究のニつ目は、上の研究が2年では終わらないので、一定の成果を収めるために、鳥取藩と加賀藩の教学政策の実態を明らかにすることであった。こちらの研究については、まず両藩の教学政策において、最初の藩儒が登用された時期や藩校設立以前の藩儒、藩儒の私塾の状況を明らかにし、この状況と藩校設立がいかなる関係にあったかを検討した。さらに、御前講釈と藩校の関係についても考察出来た。国許藩校と江戸藩邸内の学校の連関については、史料が見当たらず分析できなかった。この2つ目の研究については2018年1月に口頭発表を行い、3月に論文化した。 上のように、2つ目の研究成果を一度まとめたことによって、これまでの課題・関心のほかにも、①西国の藩儒と京都の関係、②藩儒だけでなく藩校創立者における修学内容についても、今後改めて検討を必要とすることに気づけた。今後もこの気づきを元に、各藩の教学政策の藩校へ移行過程を探っていきたい。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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