2017 Fiscal Year Annual Research Report
The Study on Multimodal Perception focused on the Interaction between Visual and Olfactory Information
Project/Area Number |
16H07097
|
Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
金 秀敬 札幌市立大学, デザイン学部, 講師 (60780103)
|
Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
|
Keywords | 感性情報 / デザイン / マルチモーダル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、嗅覚情報と視覚情報という複数の知覚情報による「マルチモーダル干渉」に着目し、嗅覚刺激と視覚刺激が一致する際の知覚情報の影響(正の効果)並びに、嗅覚刺激と視刺激間の不一致による影響(負の効果)について検証することで、知覚情報の処理過程における嗅覚と視覚情報間の相互関係を明確に表す「マルチモーダル評価モデル」の提案、並びに、視覚情報における嗅覚刺激の活用に関する有効性の検討を目的とした。H29年度の研究では、知覚刺激ごと(嗅覚刺激のみと視覚刺激のみ)の影響度を定量化し、嗅覚刺激と視覚刺激が一致する際の知覚情報の影響(正の効果)並びに、嗅覚刺激と視刺激間の不一致による影響(負の効果)について(1)知覚情報間の一致程度による知覚情報の評価への影響有無(2)一致(もしくは不一致)条件との相関による影響を検証した。検証では、初年度の研究で使用した嗅覚情報と同様な4種類の香りと、香りのもととなる植物や果実等の写真を用いて、味覚評価関連項目(甘さ、爽やかさ、酸っぱさ)、視覚評価関連項目 (重さ、明るさ)、主観評価関連項目(好み)について評価した。結果(1)嗅覚情報の中でも、視覚情報の評価へ影響するものは、よくないと評価した酸っぱい香り、よいと評価した甘い香り、よいと評価した明るい香りが、知覚情報の処理過程における評価に影響することがわかった。(2)よいと評価した甘い香りは、甘さに関する評価を除いた、全ての評価に干渉していることが明らかになった。なお(3)有意差の観られた3つの嗅覚情報(よくない酸っぱさ、よい甘さ、よい明るさ)の影響は、知覚情報間の一致可否に関わらず、知覚情報の処理過程における評価に影響して、マルチモーダル評価へ干渉していることが確認された。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|