2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K00699
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小野 健太 千葉大学, 大学院工学研究科, 准教授 (70361409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 誠 千葉大学, 国際教養学部, 教授 (50272349)
樋口 孝之 千葉大学, 大学院工学研究科, 准教授 (70375608)
渡邉 慎二 千葉大学, 大学院工学研究科, 教授 (40770095)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | レシプロカルデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は【キックオフ,各テーマに基づくRD理論・方法論の構築】を目標として取り組んだ。国内の研究体制は既に整っているため,初年度である平成28年度は主に,海外の連携研究グループとの体制づくりに注力した。 その結果,連携研究グループの一つである國立成功大学グループとは,日本で1回,台湾で2回,合計3回のミーティングを持ち,研究体制,実施計画について明確にし,共有することができた。もう一方の連携研究グループであるGSA(Glasgow School of Art)グループについては,プロジェクトの内容・計画については,ビデオ会議により概ね共有はできたが,実際の実施計画を立てるまでには至らなかった。本研究を進めて行く中で,TU/e(Technische Universiteit Eindhoven)のPierre Levy助教からも当プロジェクトへの興味があるとの連絡があったため,来年以降は,TU/eに対して連携研究グループとしての参加の可能性を模索しつつ進めて行きたい。 RD理論・方法論については,下記の3つの重要な点について,明らかにすることができた。 ①インタラクションの起点は,日常の動作の中に埋め込む。②一人の動作が環境に影響を及ぼし,環境を変化させる。③その変化を他の人が認識する。 ただし,これらの要件は,公共空間に限られるため,今後はより広範囲に適応できるよう理論の普遍化を図っていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究の根幹である,RD理論・方法論の構築については,着々と順調に進んでいる。 ただ,海外の連携研究グループとの協働に関して,当初の計画では各連携研究グループで各1回パイロット的なワークショップを実施する予定であったが,GSAグループについては,双方の渡航のタイミングが合わず,実施には至らなかった。平成29年以降は遅れを取り戻すために,上期にGSAに渡航し,早期のパイロットワークショップ開催に向けて調整を図っていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
GSAでのパイロットワークショップを早急に実施し,平成28年度の遅れを取り戻し,平成29年度の目標として掲げている【一般RD理論・方法論の構築、プロモーション活動】に注力したい。またTU/eとの研究連携も軌道に乗せ,世界に対してレシプロカルデザインの重要性について,またそのための理論・方法論についてプロモーションに努めていきたい。 その一方,国内の研究グループにおいては,多くのワークショップを実施し,PDCAサイクルをできる限り数多く回し,理論・方法論の精緻化を図りたい。
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Causes of Carryover |
連携研究グループの一つであるGSAグループとのミーティング開催において,双方の渡航のタイミングが合わなかったため,そのために計上していた渡航のための予算が執行できなかったのが主な原因である。 またその他,國立成功大学グループとのミーティングについても先方が別の用件で来日された時に開催したため,そのための予算執行も行われていないことも理由に上げられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上期にGSAへの渡航を実施,早期のパイロットワークショップ開催に向けて調整を図っていきたいと考える。また当初の予算より削減できた渡航費については,レシプロカルデザインの普及活動のために,海外の大学,学会に積極的に出向いていきたと思う。
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