2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K00699
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小野 健太 千葉大学, 大学院工学研究院, 准教授 (70361409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 誠 千葉大学, 国際教養学部, 教授 (50272349)
樋口 孝之 千葉大学, 大学院工学研究院, 准教授 (70375608)
渡邉 慎二 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (40770095)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | レシプロカルデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は【一般RD理論・方法論の構築、プロモーション活動】を目標として取り組んだ。具体的には,国内においては,新しいRD理論の構築,理論の補強・検証のため,4月から6月にかけて,合計8チームでRDプロジェクトに取り組んだ。 海外連携については,6月に台湾の成功大学のMA Min-yuan教授を招聘し,RDプロジェクトの結果から,新しいRD理論の導出・検証のため集中的に議論を行った。もう一つの連携先については,申請時はGSA(Glasgow School of Art)を予定していたが,担当者の組織内でのポジションが変わったこともあり,連携が難しくなったため,昨年度後半から,議論を進めてきたTU/e(Technische Universiteit Eindhoven)のPierre Levy助教との連携に切り替え推進することにし,2ヶ月1回程度のビデオ会議を行い,活動報告,意見収集を行った。 その結果,RD理論・方法論については,昨年度得られた3点に加え,新たな2点を明らかにすることができた。 ①インタラクションの起点は,日常の動作の中に埋め込む。②一人の動作が環境に影響を及ぼし,環境を変化させる。③その変化を他の人が認識する。④②で生じる環境の変化を自分自身で認識できる。⑤インタラクションが生じる時点では,結果について予測不能な部分が存在する。 広報活動については,10月に九州大学芸術工学部主催の「デザイン教育の質保証に関する国際シンポジウム」において,レシプロカルデザインについて活動紹介を行った。11月にはシンシナティで開催されたIASDR2017に参加し,世界中から集まったデザイン研究者に活動紹介を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究の根幹である,RD理論・方法論の構築については,着々と順調に進んでいる。 ただ,海外の連携研究グループとの協働に関して,当初の計画では各連携研究グループで各1回パイロット的なワークショップを実施する予定であったが,双方の渡航のタイミングが合わず,実施には至らなかった。平成30年以降は遅れを取り戻すために,上期にTU/eに渡航し,早期のパイロットワークショップ開催に向けて調整を図っていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
TU/eでのパイロットワークショップを早急に実施し,平成29年度の遅れを取り戻し,平成30年度の目標として掲げている【RDネットワークの構築、研究成果のまとめ・発表】 に注力したい。またTU/eとの研究連携も軌道に乗せ,世界に対してレシプロカルデザインの重要性について,またそのための理論・方法論についてプロモーションに努めていきたい。 その一方,国内の研究グループにおいては,多くのワークショップを実施し,PDCAサイクルをできる限り数多く回し,理論・方法論の精緻化を図りたい。
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Causes of Carryover |
連携研究グループの一つであるTU/eグループとのミーティング開催において,双方の渡航のタイミングが合わなかったため,そのために計上していた渡航のための予算が執行できなかったのが主な原因である。 (使用計画) 上期にTU/eへの渡航を実施,早期のパイロットワークショップ開催に向けて調整を図っていきたいと考える。また当初の予算より削減できた渡航費については,レシプロカルデザインの普及活動のために,海外の大学,学会に積極的に参加したいと思う。
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