2021 Fiscal Year Research-status Report
獣害から獣財へ:シカ・イノシシのイメージ変容を促進する食肉製品生産システムの解明
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16K00916
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
星 英之 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 准教授 (30301188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒川 通典 摂南大学, 農学部, 教授 (30582324)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | WEBアンケート調査 / 市場調査 / 対馬市 / ジビエ / 利活用 |
Outline of Annual Research Achievements |
対馬市民がシカ肉及びイノシシ肉(以下ジビエ)に対して、何を重視しているか明らかにする目的で、WEBアンケート調査を行った。質問項目として、「あなたがシカ肉やイノシシ肉を食べるとしたら重要だと考えるのは?」という感情的要因で32項目、「スーパー等で鹿肉及びイノシシ肉を購入する場合、お肉の品質で重要だと考えるのは?」という合理的要因で19項目を設定した。各項目に対する重要度を5段階で回答を得た。 対象を対馬市の捕獲従事者及び市民とし、112名から回答が得られた。回答者のうち、年に2回以上ジビエを喫食する群(以下ヘビーユーザー)が54名(48.2%)、年に1回以下の喫食にとどまる群(以下ライトユーザー)が58名(51.8%)だった。 ヘビーユーザーとライトユーザーとの比較で差が認められたのは、感情的要因で6項目(低カロリーであること、調理の時間が短いこと、調理が容易なこと、舌ざわりが良いこと、小さい頃から食べていること、食べたら気分が良いこと)、合理的要因では1項目(低脂肪)だった。いずれもライトユーザーがヘビーユーザーに比べ重要度が高かった。 回答者全体において重要度が高い項目としては、味、新鮮さ、購入のしやすさがが挙げられている一方で、低脂肪、体重管理の手助けになる等の健康に関係する項目の重要度は低かった。 本研究により、対馬市においては、ジビエの喫食頻度に関わらず、食味が優れていることを重視する一方で、体重管理の手助けになることのような健康に関する項目は意識していないことが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大による、教育業務の負担増により論文投稿等の成果発表準備が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となるため、論文投稿準備を中心に研究活動を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う業務多忙により、研究成果発表が遅れているため。 翌年度は、最終年度となるので研究成果発表を中心に行う。
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Research Products
(3 results)