2019 Fiscal Year Annual Research Report
The study on determinant of the average bolus volume for water for healthy life expectancy extension
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16K00917
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Research Institution | Kobe Tokiwa Junior College |
Principal Investigator |
吉田 幸恵 神戸常盤大学短期大学部, 口腔保健学科, 教授 (50269841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 由紀子 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学研究科, 教授 (10269847)
福田 昌代 神戸常盤大学短期大学部, 口腔保健学科, 教授 (80530831)
畑山 千賀子 梅花女子大学, 口腔保健学科, 講師 (20610083)
江崎 ひろみ 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (90739400)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 1口量(1回嚥下量) / 口腔機能 / 食生活習慣 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は健康寿命延伸の観点から,高齢者の誤嚥や窒息,中年者の肥満,若年者の早食いなどと関連があると考えられる1口量(1回嚥下量)について,どのような要因によって量が決定されるかを検討した。先行研究では若年者において体格や口腔サイズなど構造的な要因が挙げられていたが,この研究では高齢者も対象に含み,構造的な要因のみならず口腔の機能や食生活習慣にも着目して検討した。 1口量と口腔機能の関連では,舌圧値や口唇閉鎖力などの口腔機能の低下が見られない若年者や中年者では,先行研究と同様の結果が認められたが,高齢者では体格差や性差は認められず,舌圧値や口腔内容積量など口腔機能が関連していることが明らかになった。また,高齢者は嚥下する度に量がばらつく(個人内変動が大きい)ことも明らかになった。(2017年) 1口量と食生活習慣の関連では,若年者や中年者は「早食い」や「よく噛まない」,「口一杯詰め込むように食べる」と回答した者に1回嚥下量が大きいことが示され,「早食い」の食行動が肥満に繋がる要因の1つを明らかにしたと考える。高齢者の1回嚥下量は,「口一杯詰め込むように食べる」,「食事のときは食べ物を次から次へとどんどん口にいれて食べてしまう」といった食行動と関連していることが示された。(2018年) 食行動の自覚と口腔機能の実測値との関連を検討した結果,「早食い」や「よく噛まない」を自覚している者は若年者や中年者の男性に多く,「早食い」を自覚している者は最大舌圧値や咬合圧が高いことが示された。「よく噛む」自覚がある者は高齢者に多く,「よく噛む」を自覚している高齢者は最大舌圧値が低いことが示された。これらから口腔機能と食生活習慣は関連していることが示唆された。(2019年) この研究から,1口量(1回嚥下量)は構造的な要因のみならず口腔機能や食生活習慣とも関連している事が明らかになった。
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Research Products
(3 results)