2019 Fiscal Year Annual Research Report
科学技術コミュニケーション分野におけるケースメソッド教育プログラムの研究開発
Project/Area Number |
16K01001
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
石村 源生 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任准教授 (90422013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 慎市郎 グロービス経営大学院大学, グロービス経営大学院, 准教授(移行) (90773797) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ケースメソッド / 社会課題解決型 / 研究開発マネジメント / 社会実装 / 異分野融合 / PBL / アクティブラーニング / ワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、大学やファンディングエージェンシー等において、研究開発プロジェクトやプログラムのマネジメントに携わる人材の育成が、以前にも増して重要視されるようになってきている。この種のマネジメント業務においては、必ずしも正解が存在しないジレンマ状況の下で、当事者がプロフェッショナルとして自律的に実務を遂行していくことが求められる。 とりわけ、異分野・異業種・異職種をまたいだ社会課題解決型の研究開発プログラム、プロジェクトにおいて、この人材育成は極めて困難であると同時に重要であると考えられる。そういった実践力を培う効果的な研修手法として、「ケースメソッド」が挙げられる。 今年度は、学際領域において社会実装までを射程に入れた研究開発プロジェクトのマネジメントに携わったプロジェクトリーダーの協力を得てインタビュー調査を行った。それに基づいてケースメソッド教育プログラムのプロトタイプを開発した。当初、このプロトタイプを試行し評価することを計画としていたが、コロナウイルス問題の影響により施行のためのワークショップを中止せざるを得なかった。 本研究で扱ったケースメソッド教育プログラムは、本来、異分野をまたいだ社会課題解決型の研究開発プログラム、プロジェクトのマネジメントを担う実務家人材育成を目的として開発されているものである。 しかしながら、近年の大学教育のアクティブラーニング化に伴い、PBL型教育、地域・企業連携型教育の占める割合が顕著に増加しつつある昨今、上記とまったく同様の人材育成課題が、大学教育においても表面化している。こういった状況において、本研究が開発する教育プログラムならびにその過程で得られる様々な派生的知見は、大学教育全般に対しても多大な貢献をもたらすものと期待される。
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