2019 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation research on effective use of tablet PC in school
Project/Area Number |
16K01108
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
興戸 律子 岐阜大学, 教育学部, 助教 (00362179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 直樹 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30252117)
松原 正也 岐阜大学, 情報連携統括本部, 教授 (80281046)
伊藤 宗親 岐阜大学, 教育学部, 教授 (10282310)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 教育工学 / タブレット型端末 / 個人情報保護 / 著作権 / 認知度 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は,タブレットPC利用の事前の意識調査を小・中学校の教員に実施し、タブレットに対するイメージ及び児童生徒の能動的な活動のために使いたいと考えている教師が多くいることを明らかにした.平成29年度では、協力校の施設状況の調査を行い、学校の施設規模、設置状況により要望する内容・課題に違いがあること、共通する要望事項としては、無線LANの整備とそれに関連した情報セキュリティ、また電子黒板等提示機器の整備が挙げられた。平成30年度は、教科別のタブレットPCの活用状況の調査を行い、タブレットPCが十分に整備されていなくても9割弱の教員が授業でタブレットPCを利用していること、教科別では,調べ学習、カメラ機能など簡便に使える機能を用いてグループ活動の中での利用がされていること、タブレットPCを使ったことがある教員は今後も授業に利用したいと考えていること等が明らかになった。 令和元年度では、小中学校教員の個人情報保護・著作権に関する認知度の調査を行なった.その結果,著作権に関する項目が個人情報に関する項目よりも認知度が高いことがわかった.さらに,年代による差は認められなかったが,中学校の教員の方が小学校の教員よりも認知度が高いことがわかった.また,質問項目の内容によって認知度に差があり,個人情報保護に関する項目の平均では68.8%の教員が理解しているが,職務上必要な情報が取り扱いによっては違法となることもあり,その線引きが個々の教員には明確になっていないことが考えられる.著作権に関する項目の平均では73.7%の教員が理解しているが,著作権法第35条(教育機関における複製等)の解釈や改正等による変更点を含め,理解されていない項目が散見された.今後は、教育上で起こり得る事象を取り上げて具体的な内容を提示し研修で行うことが必要であることがわかった.
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Research Products
(2 results)