2018 Fiscal Year Annual Research Report
History of Science Studies comcerning solving current problems in Science and Society in Japan
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16K01169
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
溝口 元 立正大学, 社会福祉学部, 教授 (80174051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 豊 東京工業高等専門学校, 一般教育科, 教授 (10369944)
和田 正法 三重大学, 教養教育院, 講師 (10724990)
佐野 正博 明治大学, 経営学部, 専任教授 (70206001)
岡田 大士 中央大学, 法学部, 教授 (90425372)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 日本科学史 / 日本科学史学会 / 日本理学史会 / 研究連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究における最終年度である2018年度は、日本科学史学会第65回年会・総会(2018年5月、東京)において「日本における黎明期の科学史研究と戦後の復興」と題したシンポジウムを開き、そこで成果報告を行った。研究代表者、分担者の発表は、分担者、岡田大士「科学史学会成立以前の日本で想定された科学史研究の担い手」、分担者、河村豊「戦時下日本の科学史研究-その量的・質的分析-」、代表者、溝口元「坂西志保の戦前・占領期における日本の科学史研究への貢献」である。これらの内、河村、溝口の発表は、雑誌論文として、河村豊『イル・サジアトーレ』45号、1-19 頁、2018年、溝口元、同誌同号、20-26頁、2018年に掲載した。また、長年、東京工業大学における科学史の自主ゼミに深い関与があった井原聰氏に面接調査を行い、その結果を分担者の和田正法・岡田大士が「1970年代の科学史と自主ゼミ-火ゼミの誕生を井原聰氏に聞く」『イル・サジアトーレ』、45号、27-38頁、2018年として発表した。科学史研究の新たな方向として、近年、従来より関係が薄くなったと感じられる科学教育との関係強化、連携が強く求められる。これに関して、分担者、佐野正博が「高等教育機関において科学史・技術史を教育・学習することの意義」を『科学史研究』、57巻285号、40-46頁、2018年に載せた。また、溝口元も「日本の大学理系学部における生物学教育と生物学史」と題した論文をまとめ『生物科学』、第69巻第3号、130-139頁、2018年に発表した。さらに、科学史関連の学協会とのシンポジウムなどの他、科学史のさらなる社会的普及、サイエンスカフェ等の機会としても博物館等における企画展への関与が考えられる。それについて、溝口元「日本科学史学会と他学会、博物館との連携」『科学史通信』、436号、18-19頁、2019年を寄せた。
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Research Products
(10 results)