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2016 Fiscal Year Research-status Report

精神的・肉体的疲労が運動時の認知-運動制御と機能別動作に及ぼす影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16K01684
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

河端 隆志  関西大学, 人間健康学部, 教授 (90195131)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小田 伸午  関西大学, 人間健康学部, 教授 (10169310)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords間欠的高強度運動 / 最大酸素摂取量 / 疲労 / 体液バランス / 体温調節能 / スポーツテスト
Outline of Annual Research Achievements

今年度の研究課題は「疲労が身体的行動体力の機能に及ぼす影響」について検討した。
本実験は人工気候室(Ta; 30℃, RH; 30%)の環境設定で、90分間の間欠的高強度運動前後における最大酸素摂取量および身体的行動体力の機能検査を行った。被験者は、45分間の間欠的運動を10分間の休息期間を介して2回 ( EX-1, EX-2 )、計90分間の運動を行った。間欠的運動は、最大酸素摂取量(VO2max)の80%に相当する高強度運動を10秒間、インターバルとして60%VO2maxの中等度運動を30秒間行い、総走行距離が10,000m~11,000mになるように設定した。スポーツテストはサイドステップ・前後ステップ・ジャンプ動作・クロスステップの4項目について30秒間の回数を測定した。
運動時の深部体温(Teso)の動態は、EX-1は38.0±0.3 (SE) ℃、EX-2では38.6±0.2 ℃と有意な上昇を示した。また、運動前後の持久的運動能は、23.02±0.89分と比較して運動終了後では21.15±1.12分とパフォーマンスタイムが有意に低下し、VO2maxについても48.63±1.7 ml/kg/minが 42.33±1.49 ml/kg/minと有意な低下を示した。身体的行動体力については、4種目とも低下傾向にあり、サイドステップ(22.5±0.4回・19.00±0.5回)と前後ステップ動作 (19.67±0.8回・19.0±1.9回)については有意な低下を示した。さらに、体液バランスについては、90分間の間欠的高強度運動終了時において血漿量の低下が約17%にまで達していた。
これらのことから、サッカー競技を想定した高強度間欠運動前後では身体的行動体力及び持久的運動能においてVO2maxで約13%の低下、サイドステップや前後ステップ動作においても疲労の影響がみとめられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今年度は当初の研究計画通り「中枢性・末梢性疲労が運動時の身体的行動体力のどの運動機能に影響を及ぼすについて、運動機能系の身体動作について解析を進めることが出来ている。しかし、走運動時における左右の脚にかかる床反力と走動作の姿勢についてのバイおメカニクス的解析については、測定機器の不具合により年度内での実験が完了できずに次年度に持ち越す形となっているが、実験は進めているので、おおむね順調に進展しているといえる。

Strategy for Future Research Activity

平成29年度は、「疲労が運動時の視覚認知ー運動制御系に及ぼす影響について」の研究課題において、運動中の視覚からくる情報を基とした認知-運動制御を行うことから集中力・注意力・思考力との関係について当初の研究計画どおりに取り組む予定で準備を進めている。

Causes of Carryover

走運動時における左右の脚にかかる床反力と走動作の姿勢についてのバイおメカニクス的解析については、測定機器の不具合により年度内での実験が完了できずに次年度に持ち越す形となったことによる研究分担者の費用を平成29年度に移行すること、および研究に関する出張がなくなったことにより翌年度への予算移行を行った。

Expenditure Plan for Carryover Budget

今回、血流量の動態を非観血的連続測定できる機器が新たに国内にて使用できることから、生理学的測定における体温調節能および循環系機能の計測の際に、機器をレンタルというかたちで実験を進めており、その機器のレンタル費用として充当する。

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Published: 2018-01-16  

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