2018 Fiscal Year Annual Research Report
influence of mental and physical fatigue on cognition-motor control and function-specific movements during exercise
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16K01684
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
河端 隆志 関西大学, 人間健康学部, 教授 (90195131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 伸午 関西大学, 人間健康学部, 教授 (10169310)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 運動 / 疲労 / 運動制御 / 認知制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はまとめの年度であり以下のことが明らかとなった。 ・疲労度が身体的行動体力の機能に及ぼす影響:45分間間歇的高強度運動(80%VO2max)を10分間の休息を介して2回(EX-1,EX-2)の運動を課し、体温調節応答、運動前後の最大酸素摂取量、スポーツテスト(サイドステップ、前後ステップ、ジャンプ動作、クロスステップ)について検討した。運動時の深部体温の動態はEX-1,EX-2(38.6±03,38.6±02℃)と有意な上昇を示し、運動前後の持久性パフォーマンスは23.02±0.89分から21.15±1.12分と有意な低下、VO2maxは48.63±1.7, 42.33±1.49 ml/kg/minの低下が示された。スポーツテストは4項目とも有意な低下が認められた。この結果より、高強度間歇的運動前後では身体的行動体力および持久的運動能においてVO2maxでは13%の低下、サイドステップ及び前後方向ステップ動作において疲労の影響が強く現れた。
・疲労が運動時の視覚認知-運動制御系に及ぼす影響:自転車エルゴメータで65%VO2maxを休憩2分―最大下65%運動20分―逆ストループテスト1分を1セットとし、連続3セット行った。認知―運動制御(集中力・注意力・判断力・思考力)の代理変数に逆ストループテストの正答率、無回答率、平均正答時間の3つを用い、各運動時の逆ストループテストの平均の推移と回帰分析による検証を実施した。回帰分析結果として正答率は、安静時に比べて各運動時テストにおいて統計的有意に増加した。運動時テスト2回目と3回目では、正答率が微減ではあるが低下した。無回答率は、安静時に比べ各運動時テストにおいて、やや低下する傾向がみられた。平均正答時間は、安静時に比べ運動時テスト1回目に短くなるが、運動時テスト2回目および3回目には、正答までに時間を長く要する結果となった。
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