2017 Fiscal Year Research-status Report
柔道の投げ技に起因する重症頭頸部外傷発生要因の明確化
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16K01730
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
村山 晴夫 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (20570542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 勝弘 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30313779)
一杉 正仁 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90328352)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 頭頸部外傷 / 柔道 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は「ダミー頭頸部単体での振り子試験器による頭頸部衝撃力測定」について,昨年度実施した予備実験結果を踏まえ,予定通りに本実験をおこなうことができた.ついては,借用させていただいた実験施設及び職員らの多大なご協力もあり貴重な測定データを得ることができ,現在そのデータについて丁寧かつ綿密な解析作業に取り組むことができている.. 平成30年度に実施予定としていた「研究ボランティアによる受け身動作時に生じる頭部加速度及び頸部筋力・筋電測定」が,予定よりも早期に介入研究実施施設 (大学機関)が決定したことにより,第1回目の介入研究を行うことができた.現在その解析作業についても鋭意進行させているところである.また今後についても,同施設の協力もすでに得られており,第2回目の介入研究を実施することが決定している.さらに,第3回目となる介入研究の実施についても計画思案中である. 平成28年度に実験実施予定であった「自動車衝突試験用歩行者ダミーを用いた“頭部打撲の有無別”による頭部・頸部の衝撃力測定」が,実験で使用する柔道実験専用のダミー頭頸部モデル作成の検討に時間を要したこともあり、これまで予定通りに実験を行えなかった.しかし,綿密な検討を積み重ねた事もあり,十分に納得できうる“柔道実験専用のダミー頭頸部モデル”をオリジナルにて作成させることができた.そして,平成29年度末にこれらの実験機材の準備が整ったので,借用する実験施設の都合がつきしだい,なるべく早期に実験を行う予定となっている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では,3つの大きな研究課題を掲げているが,それぞれ,予定よりも実験実施等において遅れ気味の課題テーマもあるが,予定よりも早く取り組めている課題テーマもある.全体的な課題進行状況はやや遅れているものの,機材の準備等もすでに整っており,今後の進捗に支障を来すことはないと考える.
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は,本研究課題を遂行する最終年度となる.したがって,以下の研究課題についてスピード感を持って実施して行く.すでに,借用予定の実験施設の確保,介入研究実施機関の協力等々,準備は整っているので真摯に取り組んでいく. 1「自動車衝突試験用歩行者ダミーを用いた“頭部打撲の有無別”による頭部・頸部の衝撃力測定」 2「ダミー頭頸部単体での振り子試験器による頭頸部衝撃力測定」 3「研究ボランティアによる受け身動作時に生じる頭部加速度及び頸部筋力・筋電測定」
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Causes of Carryover |
主な理由は,「柔道実験用ダミー頭頸部(特注品)」の購入予定数量を「2」としていたが,購入金額等々の関係もあり,数量を「1」に変更した事もあり,その差額分が余剰している状況となっている. 使用計画については,平成30年度も実験が通年にわたり実施される予定であり,それらに関する支出が増えることが予測できる.また,より正確かつ迅速に測定作業を遂行させるため,それに必要な実験機材およびデータ解析作業等での使途が想定される.
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