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2016 Fiscal Year Research-status Report

港市パダンの社会文化変容と文化遺産地区に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16K01971
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

田代 亜紀子  北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (50443148)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 竹内 泰  東北工業大学, 工学部, 准教授 (30553862)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords経年調査 / インタビュー調査 / 研究会開催 / 招へい
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、まず8月調査に先駆けて、分担者および連携者との国内打ち合わせを行った。8月の調査では、ジャカルタの教育文化省を訪問し、調査計画について説明すると同時に、8月にパダンにおいて45軒を対象に経年調査を実施した。45軒の対象家屋のなかには、同じ区内や区外に転居している例もみられ、その場合は転居の理由などについて聞き取りを行った。また本年になったいくつかのカフェが区域に新たに開店しており、それらカフェにも聞き取りを行った。現地では、アンダラス大学、ブンハッタ大学の関係者に調査内容を説明すると同時に、平成29年度に予定しているワークショップおよび研究会計画についても説明した。
夏以降、分担者および連携者とのスケジュール調整が難しかったため、3月にはブンハッタ大学の協力者であるジョニーウォンソ氏を招聘し、全員でこれまでの調査成果を共有するための研究会を近畿大学において開催した(3月14日)。ジョニーウォンソ氏には、パダン文化遺産地区へ活用できる事例として、奈良県ならまち、京都六波羅、神戸異人館などにおける取組を紹介し、実際に現場で関係者と話す機会を設けることで、パダンにおいて有効な町並み保存方法の検討、観光への取り組みの方向を現場で討議することができた。また、招聘の機会をもちいて、平成29年度にパダンにおいて予定している現地大学(ブンハッタ大学、アンダラス大学)と日本側の本研究関係大学(北海道大学、東北工業大学、近畿大学)のワークショップ内容の詳細を決めるとともに、平成29年度に予定している国際研究会について計画を関係者で話し合うことができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究対象であるパダン文化遺産地区では、調査対象にしている45軒のうち数軒の転居、相次ぐカフェやホテルのオープンなど、変化が多かった。また、対象家屋のうち、隣接する空き地に建物が建設されたものも数軒ある。科研費での調査初年度として、今後の計画についてもパダン市の関係者には会えなかったが、協力機関(教育文化省、州、ブンハッタ大学、アンダラス大学)に対する説明はおこなえた。特にブンハッタ大学建築学部は西スマトラ州やパダン市で文化財登録された建造物の修復と調査を実施しており、本研究への関心は深い。これをうけて平成29年は8月の調査時期に、関係諸機関でワークショップをおこない、これまでの調査成果の検討と、パダン文化遺産地区の保存活用について討議することになった。このため、ブンハッタ大学のジョニーウォンソ氏を招聘し、ワークショッププログラム詳細をつめると同時に、日本における町並み活用方法の例を見学し、ともに現場でパダンとの比較研究を試みた。本年予定していたジャカルタのコタ地区については、分担、連携協力者のスケジュール調整のため実施できなかったが、本年実施する予定である。

Strategy for Future Research Activity

本年は、8月の調査時に関係諸機関とともにワークショップを開催し、これまでの調査成果の還元と文化遺産地区保存活用の新たな取り組みについて検討をおこなう。また、本年の調査を実施するうちに、パダン市からは日本における「姉妹都市」候補について問い合わせをもらったため、港市パダンとの多くの共通点がみられる函館の町並み保存について新たに関係者との情報共有をおこない、本年中に予定されていた札幌での国際研究会を函館開催とすることも視野にいれて打ち合わせをしていく予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2017 2016 Other

All Int'l Joint Research (1 results) Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results) Funded Workshop (1 results)

  • [Int'l Joint Research] ブンハッタ大学/アンダラス大学/教育文化省(インドネシア)

    • Country Name
      INDONESIA
    • Counterpart Institution
      ブンハッタ大学/アンダラス大学/教育文化省
  • [Presentation] Heritage Tourism and Local Community2016

    • Author(s)
      Akiko Tashiro
    • Organizer
      Cultural Heritage and Development Initiatives: A challenge or a contribution to sustainability?
    • Place of Presentation
      Rome, Italy
    • Year and Date
      2016-05-25 – 2016-05-27
    • Invited
  • [Funded Workshop] Seminar on Conservation of Old City of Padang2017

    • Place of Presentation
      近畿大学
    • Year and Date
      2017-03-14 – 2017-03-14

URL: 

Published: 2018-01-16  

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