2017 Fiscal Year Research-status Report
港市パダンの社会文化変容と文化遺産地区に関する研究
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16K01971
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
田代 亜紀子 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (50443148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 泰 東北工業大学, 工学部, 准教授 (30553862)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 文化遺産 / 町並み / 復興 / 歴史的建造物 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、2009年スマトラ島沖地震で被災したインドネシア西スマトラ州の州都パダンにおける歴史的文化遺産復興にむけた継続的研究のさらなる展開として、インドネシアにおける「文化遺産地区(Kawasan Cagar Budaya)保存と地域社会の関係について考究するのが目的である。 平成29年度は、計画通り、8月6日から13日の日程でパダンにおける経年調査、民族的、社会的紐帯に関する調査を実施した。対象は、これまで経年調査を実施している45軒である。参加者は研究代表者田代、分担者竹内泰(東北工業大学)、連携研究者脇田祥尚(近畿大学)である。同時に、現地カウンターパートであるブンハッタ大学とパダンの町並み保存に関する合同ワークショップを実施し、現地パダンの町並みに係るNPO、大学院生、大学関係者あわせて20名が参加した。 2018年2月15日から23日には、ブンハッタ大学からは講師ジョニー・ウォンソ博士を招へいし、函館において国際ワークショップ「港市の歴史的建造物および町並み保存に関するワークショップー函館とパダンの事例から」開催した。ブンハッタ大学からは他にブンハッタ大学負担で、講師であるフィエルダ・ロザ氏、院生シディーク・ムヤワディが参加している。ワークショップには、函館市、京都市の町並み・都市景観担当者、函館NPO、北海道大学、東北工業大学、近畿大学の教員と学生など25名が参加した。招へい者ジョニー・ウォンソ博士による発表、函館市の景観保存についても市担当者から説明などのほかに、実際の函館市銀座通りによる悉皆調査によって、港市の景観と歴史的建造物の活用が議論された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度は、ジャカルタのコタ地区における調査を予定していたが、ジャカルタで発生したテロ事件を受けて、現地調査については、平成30年度に予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度と最終年度である31年度は、延期したジャカルタのコタ地区における現地調査を実施すると同時に、研究成果をまとめ、パダンの調査対象である45軒に対しては、報告書ダイジェスト版配布など、調査成果還元につとめていく予定である。
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Research Products
(4 results)