2018 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive study on the expression of emotion in Bunraku
Project/Area Number |
16K02333
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
細田 明宏 帝京大学, 文学部, 教授 (20412801)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 静夫 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 名誉教授 (50381926)
寺内 直子 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (10314452)
大江 朋子 帝京大学, 文学部, 准教授 (30422372)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 浄瑠璃 / 人形操り / 舞楽 / 文楽 / 伝承 / 稽古 / 伝統芸能 / 心理学調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
代表者および分担者は、各自のテーマにしたがって調査および研究をおこなった。それに加えて、大阪および東京で研究会を開催し、共同での調査および研究もおこなった。その結果として、次のような成果をあげることができた。(1:浄瑠璃の稽古と上演の実態)当初の計画通りに、文楽座技芸員などの文楽関係者を対象として聞き取り調査をおこなった。また地方の人形浄瑠璃についても聞き取り調査をおこなった。さらに過去におこなった聞き取りについて補足調査をおこなった。これら聞き取り調査の一部は、文字起こしおよび整理をおこなった上で雑誌上に発表した。(2:人形操りと舞楽との比較)当初の計画通りに、宮内庁楽部に所属する楽師に対して聞き取り調査をおこなった。この聞き取り調査は、今日の宮内庁楽部における舞楽の上演の実態および芸術理念に関するものであり、それにもとづいて論文が発表された。またその結果によって、文楽の人形操りとの比較も検討され、いくつかの点で違いがあることがあきらかになった。(3:心理学調査)文楽座技芸員による人形操作をビデオ収録し、それを被験者に提示しておこなった心理学実験の結果がまとめられた。この調査は、文楽人形の動き(感情表現に関するものを中心とする)を被験者がどのように知覚するのかを明らかにしようとするものである。その成果を、2019年2月15日に東京・国立劇場において「科研費成果報告会」として発表した。
|