2019 Fiscal Year Annual Research Report
A Wide-Ranging Study on the Longform Yomihon of the Late Edo Period
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16K02436
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
大高 洋司 国文学研究資料館, その他部局等, 名誉教授 (60152162)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 江戸時代 / 近世小説 / 後期読本 / 長編構成 |
Outline of Annual Research Achievements |
【令和元年度】1.本年度は、4年間のまとめとして、本研究のテーマとも関係の深い新著を刊行された田中則雄氏(島根大学法文学部教授)を招き、京都大学において共同討議・田中氏による講演を実施した。○共同討議(2019年8月19日、京都大学附属図書館3F共同研究室、出席者13名):「後期読本の長編構成と〈勧善懲悪〉―田中則雄氏『読本論考』を踏まえて―」○講演・質疑(8月20日、同上、出席者9名):田中則雄「小枝繁と浄瑠璃―長編構成の観点から―」。2.京都大学文学研究科図書館濱田啓介文庫の第4回共同調査および点検(8月21~23日、京都大学文学部図書館小会議室)を行った(全408点完了)。調査データは、国文学研究資料館において電子化して(資料整理等補助員を雇用)、「読本研究新集」第11集に掲載した。○「京都大学文学研究科図書館/濱田啓介文庫」(2020年2月)。3.大高洋司は、演劇研究会(2019年)8月例会において、本研究のテーマのもとに研究報告を行った。○口頭発表(8月24日、同志社大学今出川キャンパス徳照館1階会議室、出席者13名):大高洋司「〈読本的枠組〉と〈演劇的枠組〉―山東京伝『双蝶記』に即して―」。 【研究期間全体】①上記2に記したように、年度ごとに京都大学文学研究科図書館において濱田啓介文庫(408点)の共同調査を行い、全点の調査を完了した。②研究期間中に10回の研究会・講演会を開催し、11本の研究報告(田中則雄氏の講演内容を含む)を行った(それ以外で大高の行った報告を加えれば12本である)。③研究報告のうち7本が雑誌論文として刊行されており、【令和元年度】2の「濱田啓介文庫目録」も雑誌掲載されている。加えて2本が現在入稿中である。
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Research Products
(5 results)