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2018 Fiscal Year Research-status Report

アジア圏多国籍英語クラスにおけるリーディングとライティング授業の課題克服型教授法

Research Project

Project/Area Number 16K02842
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

鈴木 章能  長崎大学, 教育学部, 教授 (70350733)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 桑村 テレサ  京都学園大学, 国際交流センター, 准教授 (30639646)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords多言語 / リーディング / ライティング
Outline of Annual Research Achievements

英語の学力が比較的低いアジア圏の留学生と日本人の学生から構成される英語リーディングとライティングの授業において、教師の説明する言語が学生に通じない場合、どのような教授法が効果的か。正確な英語の教授では第一言語との差異を用いることが効果的であることから、また教師の説明言語の仲介を極小化する必要があることから、当初は各国の言語に翻訳された英書を用い、学習者自身に第一言語と比較させるという方法を考えた。だが、昨年度までの研究で、英語の不理解は各々の学生の第一言語の影響にあることを確認したため、この方法は効果的でない。翻訳を用いる英語教授法の効果についてさらに深く考察するために、本年度はまず、翻訳の比較研究をし、優れた翻訳ほど原文と意味が異なる状況になることを確認した。
そこで考察を重ね、理解することを“I see”(見える)と言うことに着目し、リーディングについては、抽象概念ではなく具体的な事柄を意味する文を用いて、絵で理解させる方法が効果的であるという結論に至った。誰でも費用をかけずに行える方法として考えたのは、パワーポイントを用い、一つずつの英単語を絵でポップアップし(この点でGDMとは異なる)、単語を左から右へと読み進めるに従って次第に絵が完成し、一文をマンガの1コマとして示すというものである。次の文も同様にマンガの1コマとして示す。こうすることで、日韓の学生にありがちな訳し上げを回避し、英文を左から右へ読む癖をつけ、また全体としても冠詞や関係代名詞などの文法事項が、訳ではなく、左から右へと読みつつ正しい絵を作り上げるために必要なものとして、その意味と機能が正しく理解できる。留学生は日本のアニメやマンガに興味をもって来日する者が少なくないため、この方法は留学生の学びへの集中力やモチベーションにも効果的である。年度末に数名の学生を対象として試した結果、上記の効果が認められた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究分担者が平成29年5月から体調を崩し長期入院、退院後も休職して平成30年2月まで自宅療養に専念した。またその後も過度な負担のかからない働き方を余儀なくされている。これにより、研究の進捗に遅れが出ている。ただし、回復とともに研究は徐々に進んでおり、考察・探究すべき事項については、遅れが生じながらも一つずつ前進している。本年度は研究内容を少しでも進展させることに集中し、一定の結果を出してきたが、一方で成果のまとめとその発表の面では遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

まず、本年度までの研究成果の発表を急ぎ行う。すでに論文として形になっているものはすぐに発表する。上記「研究実績」に書いたこともまた、急ぎ論文にするか口頭での発表のいずれかを行う。日中台韓の学生の英語の誤解と第一言語のどの要素が誤解を生じさせているのか、網羅的にまとめた論もまた急ぎまとめて発表を行う。
さらに、リーディングの教授法は構築できたため、ライティングの教授法について探究する。理論的には、コンピュータープログラム上に名詞を命令するコマンドを置くことによって、教師の説明言語の仲介を極小化し、また「訳」の仲介をなくした英語の理解が可能になることまで解明できているため、その具体的方法について考察する。

Causes of Carryover

研究分担者が平成29年5月から体調を崩し長期入院、退院後も休職して平成30年2月まで自宅療養に専念した。またその後も過度な負担のかからない働き方を余儀なくされている。これにより、研究の進捗に遅れが出ている。ただし、回復とともに研究は徐々に進んでおり、考察・探究すべき事項については、遅れが生じながらも一つずつ前進している。本年度は研究内容を少しでも進展させることに集中し、一定の結果を出してきたが、成果のまとめとその発表を行うことができなかったため、次年度使用が生じている。
次年度は、本年度までの研究成果の発表を急ぎ行う。そのための口頭発表旅費や投稿費を用いる。また、次年度の成果の口頭発表旅費や投稿費、最終的な研究成果のまとめのための印刷費を用いる。ライティングの教授法の考察については、教材のコンピュータープログラムに詳しい研究者の知見を得るため、旅費を用いる。研究分担者との最終的な研究打ち合わせも行う必要があるため、このための旅費を用いる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 日本大学及高校英語教学現状及問題的研究探討与分析2019

    • Author(s)
      桑村テレサ
    • Organizer
      四川大学外国語学院英語言文学英語教育研究会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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