2018 Fiscal Year Research-status Report
英語教育・日本語教育・国語教育における学年別・レベル別教材の横断的調査
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16K02908
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Research Institution | Kobe College |
Principal Investigator |
建石 始 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (70469568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞野 美穂 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (10419484)
岩男 考哲 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (30578274)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 国語教科書 / 英語教科書 / 日本語教科書 / 教材 / 出現頻度 / 特徴語 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度の研究実績は大きく3つに分けられる。 まず,1つ目として,これまでに収集した小学校国語の検定教科書のデータ化を行ったことである。平成30年度に行ったこれらの作業によって,小学校国語の検定教科書に使用される語彙・文法項目の調査を行うことが容易になった。 次に2つ目として,平成28年度に収集した小学校国語の検定教科書56冊,中学校国語の検定教科書15冊,ならびに中学校英語の検定教科書の内容を分析したことが挙げられる。そこで明らかになったことについて,学会発表(仲潔・岩男 考哲・伊藤創「日本語母語話者に期待されるコミュニケーション観―英語・国語・日本語教育の教科書分析を通して―」韓国日語教育学会言語文化教育研究学会(日本)共同開催,2018年度第34回冬季国際学術大会,2018年12月8日)を行った。 さらに,3つ目として,各言語を対象にした,母語・第二言語の習得研究の先行研究を収集したことが挙げられる。母語・第二言語の習得研究の先行研究を収集した結果,語彙・文法に焦点を当てることが可能になり,どのような特徴が見られるかなどを先行研究から探ることができた。 ただし,当初に想定していた以上に研究代表者の学内業務が多忙になったために,申請していた期間よりも年限を延長することになってしまった。平成30年度に行った上記の研究実績をもとに,平成31年度も継続して研究活動を行っていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成30年度は(1)分野間での比較,(2)言語習得研究の成果との比較,(3)研究成果の発表,(4)最終報告作成・まとめという4つを予定していた。しかし,研究代表者の学内業務多忙のため,あまり進めることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は(1)分野間での比較,(2)言語習得研究の成果との比較,(3)研究成果の発表,(4)最終報告作成・まとめという4つを予定している。 (1)分野間での比較については,各分野の教材の特徴を持ち寄り,分野間で横断的な共通点、相違点の分析を行う。また,研究協力者を活用することで,効率的に分析を進める。 (2)言語習得研究の成果との比較については,(1)で得られた特徴と,これまでの母語・第二言語習得研究でわかってきた言語習得上の特徴を比較することで,各教材の特徴と課題を探る。 (3)研究成果の発表については,(2)で得られた研究成果を代表者・分担者が国内外の学会で発表し,意見を得る。またそれをもとに論文を執筆し,学会誌に投稿する。 (4)最終報告作成・まとめについては,学会で得られた知見をもとに,各研究分担者が最終的な研究報告書作成作業を行う。
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Causes of Carryover |
研究代表者の学内業務多忙のため,補助事業を1年間延長したため
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