2018 Fiscal Year Research-status Report
山岳霊場・信仰遺跡における空間構造の復元的研究-豊前等覚寺を事例に-
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16K03180
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Research Institution | Kyushu Historical Museum |
Principal Investigator |
岡寺 良 九州歴史資料館, 文化財調査室, 研究員(移行) (70543693)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 豊前等覚寺 / 山岳信仰 / 三次元データ作成 / 修験 / 山岳霊場 / ドローン撮影 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究実施最終年度の予定であったため、関連調査として彦山六峰の求菩提山、松尾山、桧原山の現地踏査と松尾山護摩壇については、三次元データ作成、松会に関連するお田植祭・お田植式の民俗調査、さらには、等覚寺周辺遺跡(龍智窟・龍ヶ鼻権現・千仏不動窟・青龍宇窟等)の踏査・ドローン撮影、青龍窟・龍智窟・内尾薬師の薬師像などの三次元データ作成等を実施した。 また、等覚寺および彦山六峰の山岳修験に関わる考古資料、文献史料、民俗資料の現物調査を実施し(実施機関はみやこ町歴史民俗資料館・求菩提資料館・上毛町歴史民俗資料館・桧原山正平寺・中津市教育委員会・等覚寺区・苅田町歴史資料館等)、それらの調査成果を総合的に集約し、秋に特別展「等覚寺の山岳信仰と松会」を苅田町歴史資料館にて開催した。開催に併せ、「等覚寺の山岳信仰と松会」のガイドブックを作成し、最新の調査成果を盛り込むことができた。会期中には、シンポジウム「等覚寺の山岳信仰と松会」も開催、研究代表の岡寺の他、研究協力者の山本義孝氏(袋井市歴史文化館館長)、國生知子氏(甘木歴史資料館副館長)、若杦善満氏(苅田町教育委員会)の各氏が調査報告を行い、その後パネルディスカッションを行い、100名以上の参加者を数えることができた。 その他、関連遺跡調査として、長崎県南松浦郡新上五島町の山王山、熊本県熊本市金峰山の池辺寺跡、熊本県阿蘇市阿蘇山、佐賀県佐賀市金立山ほか肥前国峰行所などの現地調査を行い、本研究の参考とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初想定したよりも、関連資料が新たに見つかったため、今回の研究を完了するに必要な調査をすべて終えることができず、報告書刊行までに至らなかった。そのため、それらは来年度に持ち越すこととなった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度は、残された調査項目として、等覚寺墓地調査、神ノ島現地調査、求菩提資料館所蔵資料調査を行い、成果報告書を刊行する予定である。
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Causes of Carryover |
30年度に実施予定であった調査について、調査項目が増加したため、完全に終了し、成果報告書を刊行することができなかったため、次年度使用額が生じた。 使用計画については、成果報告書印刷費約100万円、調査にかかる旅費約8万円、消耗品購入費約2万5千円を予定している。
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Research Products
(3 results)