2016 Fiscal Year Research-status Report
製糸金融における倉庫の役割~諏訪倉庫からみる第十九銀行の繭担保融資
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16K03795
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Research Institution | Gakushuin Women's College |
Principal Investigator |
金城 亜紀 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (00636946)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 製糸金融 / 担保 / 倉庫 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的、研究実施計画に概ね合致する内容で、下記を行った。 ①<諏訪倉庫における原史料の調査>同社の協力のもと、平成28年8月31日から9月2日に、研究代表者勤務校並びに東京大学人文社会系研究科日本史研究室及び長野件岡谷市在住の研究者ら合計13名の支援を得て、史料の特定、目録の作成、さらに重要文献の写真撮影を行った。②<原史料の分析>上記で入手することができた多くの史料を関係者の協力を得ながら整理し、分析する作業を行った。その結果、これまで充分に解明されていなかった、銀行と倉庫との関係、契約書、実務の実態などの理解が定性・定量両面で進んだ。③<研究成果の発表>上記で得られた内容を中間報告の形ではあるものの、学会発表1件、論文1件にまとめた。その結果、今後の研究につながる有益なコメントを得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者は関係者の協力を得ながら、原史料の調査並びに分析を精力的に行い、これまで解明が充分でなかった倉庫を用いた繭担保融資に関する知見を深めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
予想以上に史料が多いため、引き続き調査・分析を行う。本年度は学会発表などで得たフィードバックを活かしながら、海外での学会発表、さらには本格的な英文の論考を海外の専門ジャーナルに投稿することを目標としたい。
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Causes of Carryover |
2017年3月30日~4月1日に米国コロラド州デンバー市で開催されるBusiness History Congressに研究成果の発表を行うため出席するための出張費に充当するため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記の学会参加費並びに渡航・宿泊費に使用。
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Research Products
(2 results)