2017 Fiscal Year Research-status Report
地域包括ケアシステム導入と新たな地域社会の関係形成に関する実証的研究
Project/Area Number |
16K04084
|
Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
松宮 朝 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (10322778)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 地域包括ケアシステム / 農の活動 / コミュニティソーシャルワーカー / コミュニティソーシャルワーク / 地域福祉 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は、以下の研究を実施した。①地域包括ケアをめぐる理論、調査方法論について、主として社会学領域を中心にレヴューしつつ、整理した。その成果については、(松宮朝「地域コミュニティと排除をめぐる調査方法論」『人間発達学研究』第9号、2018年、103-110頁)にまとめている。②長久手市内、西尾市内を中心に、都市の耕作放棄地を利用した農の活動によるネットワーク形成についての調査研究を実施した。③長久手市、京都府における地域包括ケアシステム構築プロセスに関する調査研究を実施した。この研究成果の一部は、(松宮朝「集落支援員とIターン移住者の集落活動」『社会福祉研究』19号、2017年、51-57頁)および、(松宮朝「Iターン移住者、集落支援員による『協働』型集落活動」『年報村落社会研究』53集、2017年、143-173頁)にまとめた。④長久手市の大学連携によるまちづくり、地域福祉の取り組みについて調査研究を実施した。この研究成果の一部は、(松宮朝・石井晴雄・川原千香子・小島祥美・中根多惠・笹山実希「大学連携におけるボランティア活動推進をめぐる課題」『共生の文化研究』第12号、2018年、26-47頁)にまとめた。⑤長久手市における地域福祉活動について、研究協力者の加藤昭宏氏による調査研究が行われた。その成果は、(加藤昭宏「コミュニティソーシャルワーカーによる子どもの支援の展開可能性について」『人間発達学研究』第9号、2018年、43-56頁)にまとめた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査研究については概ね順調に進んでいる。 ただし、研究協力者の異動の関係で、東北地方を対象とした地域調査から、静岡県、京都府を対象地域に変更している。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の課題としては、質問紙調査のデータ分析を進めること、地域包括ケア、サロン調査に関する参与観察の成果をまとめ、場合によっては追加調査を行いながら、研究目標の達成を目指したい。
|
Causes of Carryover |
調査地域変更により、京都府、静岡県の調査に活用する。
|
Research Products
(4 results)