2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K04337
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
三上 謙一 北海道教育大学, 保健管理センター, 准教授 (90410399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 弘二 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (60207579)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | アタッチメント理論 / アタッチメントと適応の動的-成熟モデル / DMM / アダルト・アタッチメント・インタビュー / AAI / DMM-AAI |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は大学生のDMM-AAIのデータを継続して集め、さらにデータ数を増やした。またアタッチメント分類結果の信頼性を高めるために、そのうちの一部を英訳した上で、DMM開発者のPatricia Crittenden博士に分類を依頼した。また、分類の信頼性を高めるためにDMM-AAIのトレーニングを継続して、アメリカのマイアミで開催されたDMM-AAI講習会を再受講した。さらに、以前から継続しているDMM-AAIのマニュアルの翻訳も完成間近であり、来年度には出版できそうである。また、イタリアのレッジョ・エミリアでDMM-AAIを含むDMMのアセスメントツールのトレーナーたちが集まる会議が開かれて、各国のトレーナーたちと交流する機会も得た。この会議ではDMMをどのようにケースフォーミュレーションに活かすのか、またどのように各国でDMMを広めていくのかが話し合われ、今後の日本でのDMMの展開を考える上で非常に参考になった。大学生以外のデータとしては、成人クライエントの心理療法の開始直後と終了後のデータを取った。これによって心理療法による変化をDMM-AAIで検証することが可能になると思われる。このデータも英訳して、Crittenden博士に分類を依頼しているところである。この結果については来年度の学会で報告予定である。また、7月に京都で開かれた日本臨床心理士認定協会らの主催による子育て支援講座ではシンポジストをつとめ、DMMを保育者の支援にどのように活用するのかという視点から講演を行った。シンポジウムの中でアタッチメントや子育て支援に造詣の深い臨床家から様々な質問やコメントをいただき、DMMを臨床に応用する上での課題を考察することに役立った。このように平成28年度は①DMM-AAIの分類結果の信頼性を高めるためのトレーニングの継続と、②基礎データ収集と、③臨床事例への応用、を同時並行して行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
AAIは一度資格を取ればいいというものではなく、その信頼性の高さを維持するためには継続してトレーニングに参加する必要がある。そのためデータ収集にはある程度時間がかかっているが、開発者のCrittenden博士と良好な関係を維持しているため、研究には様々な形で協力してもらえている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はさらにデータを集めていきたい。また来年度は複数の学会でDMMについて発表する予定であり、そこでアタッチメントに関心を持つ他領域の研究者や臨床家と交流を深めて行きたい。また翻訳も完成させて、日本での発展の第一歩としていきたい。開発者のCrittenden博士も再び日本に招聘して講習会を開催する計画を立てているところである。
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Causes of Carryover |
今年度は事前に予想していたよりも、海外出張が少なかったことが大きい。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度は分類の信頼性を高めるために、日本語の逐語記録を英文に翻訳して、開発者のCrittenden博士に分類を依頼するのに科研費を使用したいと考えている。
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Research Products
(3 results)