2019 Fiscal Year Annual Research Report
the validity study of the DMM-AAI
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16K04337
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
三上 謙一 北海道教育大学, 保健管理センター, 准教授 (90410399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 弘二 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (60207579)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 臨床心理学 / アタッチメント理論 / DMM / AAI |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年にイギリスのジャーナルであるATTACHMENT: New Directions in Psychotherapy and Relational Psychoanalysisに‘Using the DMM-AAI to overcome ruptures in therapeutic alliance.’が掲載された。本論文では治療同盟の破綻が生じた心理療法中期以降にDMM-AAIを実施することによって、破綻からの回復を遂げる過程を論じたものである。また、これまでの研究の総括として2020年に首都大学東京に博士論文「青年期以降のクライエントとの心理療法におけるアタッチメントの活用に関する研究」を提出した。博士論文では青年期以降のクライエントにアタッチメント理論を適用するためのモデルを提案し、これまでの研究を一つの形にすることができた。さらに分担研究者の戸田のWebによる研究は、第1研究では横断的研究によって関係崩壊後のアタッチメント対象の役割と元恋人に対するアタッチメント機能の低減に関連する要因を検討し、関係崩壊後のアタッチメント・ネットワークにおいては友人が重要な役割を果たしていることがわかった。第2研究では,半年以内に恋人との関係崩壊を経験した396名に3回のWeb調査を行い,縦断研究によって元恋人へのアタッチメント欲求と抑うつ感情の変化に関連する要因について検討した。その結果、アタッチメント方略によってアタッチメント欲求と抑うつ感情の体験のされ方が異なることが示された。
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Research Products
(4 results)