2016 Fiscal Year Research-status Report
就学前施設における家族レジリエンスを高める子育て支援プログラムの開発と検証
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16K04553
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
松井 剛太 香川大学, 教育学部, 准教授 (50432703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 博雄 香川大学, 教育学部, 准教授 (20352883)
片岡 元子 香川大学, 教育学部, 准教授 (40709242)
常田 美穂 (松本美穂) 香川短期大学, その他部局等, 講師(移行) (80711499) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 子育て支援 / ポートフォリオ / 家族レジリエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、デジタルポートフォリオを使った子育て支援プログラムの開発にあたり、以下の2点を実施して成果を得た。 第1に、資料収集である。昨年の10月下旬か11月上旬にかけて、ニュージーランドのタウポで開催されたReconceptualizing Early Childhood Educationという学会に参加し、ニュージーランドにおける幼児教育のカリキュラムと評価の動向に関して、資料収集を行い、日本でのデジタルポートフォリオの開発と今後の展開の参考とした。 第2に、デジタルポートフォリオの実施園に行う予定の質問紙調査の作成である。家族レジリエンスの概念をもとに、「家族成員間での相互理解」や「家族内の凝集性」を評価するための項目を検討し、質問紙を作成した。具体的には、デジタルポートフォリオ実施に際して、父親・母親別、所属クラス別において、デジタルポートフォリオの閲覧・コメントの実績、デジタルポートフォリオを介しての家族内での会話、デジタルポートフォリオ実施後の子育てにおける変化として、家族で子どもの成長を喜んだり、子どもを褒める機会が増えたり、遊びに興味が持てるようになったりしたかどうか、また他の保護者や保育者、親族などとの関係にどのような変化があったのか、さらに家族の間で理解や信頼、連帯感などが増したかどうかなどを問うものである。こういった内容に自由記述の質問を加えて、量的・質的両面から分析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通りに進んでいるため
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、まず日本で試行的にデジタルポートフォリオを実施している園を対象にして質問紙調査を実施し、暫定的な評価をする。次に、質問紙調査の結果を踏まえて、質問紙の質問項目等の再検討を行うと同時に、子育て支援プログラムとしてデジタルポートフォリオを活用する方法を具体化し、協力園で実施し、質問紙とインタビュー調査を併せて、子育て支援プログラムの評価を行う予定である。
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Causes of Carryover |
資料収集にかかる予算が安価で済んだため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
成果の公表を行う際の国際学会への参加費用で使用する。
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Research Products
(1 results)