2020 Fiscal Year Research-status Report
マジョリティに向けた多様化社会の公正教育の在り方:複合的考察
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16K04622
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
坂本 光代 上智大学, 外国語学部, 教授 (30439335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉村 美紀 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (60365674)
出口 真紀子 上智大学, 外国語学部, 教授 (10593494)
渋谷 恵 明治学院大学, 心理学部, 教授 (40312805)
田村 梨花 上智大学, 外国語学部, 教授 (50349031)
宮崎 幸江 上智大学短期大学部, 英語科, 教授 (60442125)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | マジョリティ / 多様化社会 / 特権 / 教育 / 多文化共生 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はコロナ禍にあり、予定通りデータを収集したり学会で発表することが思うようにできない残念な一年であったが、全員今までの研究成果を学会や学術誌や専門書、国内の企業や自治体のセミナー等で発表することができた。教育政策研究・マジョリティ研究・多言語多文化社会研究の三つのグループから成る本研究であるが、特にマジョリティグループは、企業などで主にマジョリティの特権に関して14もの講演をこなした。他の分担者も自粛を呼びかけられ、発表案が採択済みであった国際社会言語学学会(ICS3)や社会言語学学会(SS23)、言語政策学会(LPP2020)等国際学会が軒並み延期・中止になる中、在宅で様々な文献を調べ、読んだりなどして、知識のアップデートに努めた。春学期には日本人特権チェックリストのパイロットスタディーをオンラインで実施し、結果を分析、それに基づいて質問項目を改良した。秋学期には本調査としてデータ収集の予定であったが、倫理審査申請の承認結果が遅れたことで、全体的にデータ収集には遅れが出ているものの、2021年度が本研究最終年度となるため、最終成果発表の場としてシンポジウムの開催と図書刊行が予定されており、その準備にも勤しんだ。出版企画は既に上智大学出版に採択済みで2021年度中の刊行が予定されており、シンポジウムも国際的に著名な応用言語学者であるブリティッシュコロンビア大学の久保田竜子教授に講演していただくことが決定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今までの研究成果を学会発表や論文、専門書やセミナーなどで発信することは概ねできているが、2020年度中に収集予定だったデータはコロナ禍もあり、できなかった。スケジュールや研究対象者を変更したりなどして、2021年度春に収集予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度で最終年度を迎える本研究は、最終的に2021年12月にシンポジウム開催、2021年度内に図書を上智大学出版より刊行することが決定している。シンポジウムには、国際的に著名なカナダのブリティッシュコロンビア大学の応用言語学者である久保田竜子先生をお招きすることが決まっている。
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Causes of Carryover |
研究代表者である坂本がサバティカルであったこと、コロナによってデータ収集が遅れたことにより、一年補助事業期間延長を申請した。次年度は最終年度となり、科研の成果をまとめ、発信するためにシンポジウムや図書刊行を企画しており、科研費をシンポジウム開催に当てる予定である。
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Research Products
(18 results)