2018 Fiscal Year Research-status Report
学校統廃合過程における<京都方式>の検証-「地域」の固有性・多様性に着目して-
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16K04638
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Research Institution | Kyoto Seika University |
Principal Investigator |
中島 勝住 京都精華大学, 人文学部, 特別研究員 (00172320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 哲 京都大学, 工学研究科, 准教授 (10293888)
中西 宏次 京都精華大学, 人文学部, 特別研究員 (50554333)
中島 智子 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (80227793)
棚田 洋平 一般社団法人部落解放・人権研究所(調査・研究部), 企画・研究部, 研究員 (00639966)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 学校統廃合 / 京都方式 / 小中一貫校 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年4月第1回研究会において、京都精華大学研究紀要に投稿予定である、西陣中央調査班による「京都市における小学校の統廃合と地域社会―西陣中央小学校物語ー」の報告を受け、全体で検討した。6月第2回研究会においては、各調査班の調査進捗状況報告、とくに下京渉成調査班については、それまでに得られた知見のまとめた報告を受け、全体で検討した。また、4月に実施した、京都市市会議員鈴木マサホ氏へのインタビューを通じて得られた、本科研調査対象の学校統廃合について、京都市議会においてどのような議論がなされたのか、また、どのような手順で統廃合が決定されたのかについて報告を行った。10月の第3回研究会においては、各調査班の調査進捗状況、とくに、向島調査班による報告書草稿「向島秀蓮小中学校物語」の報告を受け、全体で検討した。また、西陣中央調査班報告書について、提出最終稿を検討した。11月、2019年1月の研究会では、中断中の花背調査班の調査に関して今後の方針を検討、東山調査班と凌風調査班による調査終了と報告書作成に向けた方針の報告を受け、全体で検討した。 2018年10月、静岡大学において開催された日本教育行政学会へ参加、とくに、公開シンポジューム「持続可能な地域コミュニティと学校システムの模索」では、都市部、過疎地域を問わず人口減少社会における学校統廃合と当該地域の持続可能性について知見を深めた。学会に引き続き、都市部(京都市)と過疎傾向地域(屋久島町/那智勝浦色川)における学校統廃合と地域の関係について、その相違点と類似性に関して色川地区住民及び学校関係者へ報告し、意見交換を行った。また、那智勝浦町の教育指針について教育長にインタビューを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年秋に、研究代表者(中島勝住)が体調を崩したため、以降の調査研究に遅れが生じ、1年間の延長申請をした。
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Strategy for Future Research Activity |
1年間の延長期間内で残された調査を終了し、最終的な報告書作成へ向け、研究会を充実させていく予定である。報告書は、調査に協力してもらった京都市教育委員会、および各調査地域住民への配布はもちろんだが、広く社会に供するために公刊も考えている。
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Causes of Carryover |
・研究代表者の体調不良のため、2018年度後半の調査研究が滞ることになり、期間を1年延長したため。 ・2019年度前半は、まず残された調査を終了し、各グループの報告書作成と報告会を実施する予定。 ・2019年度後半には、調査研究全体の報告書作成に取りかかる。
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Research Products
(5 results)