2018 Fiscal Year Research-status Report
日本語表記に使われる文字の由来、特質等を理解させるための視聴覚教材の開発Ⅰ
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16K04774
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
和田 圭壮 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70263986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿辻 哲次 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (00144303) [Withdrawn]
鈴木 慶子 長崎大学, 教育学部, 教授 (40264189)
山元 宣宏 宮崎大学, 教育学部, 准教授 (60571156)
河野 智文 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70304144)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 漢字の由来 / 動画教材 / 漢字指導 / 漢字の特質 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、小学校国語科の学習内容中、文字の由来、特質等に関する学習について、特に漢字の成り立ちに関して、分かりやすく、教員が使用しやすい動画教材を制作すること、並びにその動画教材を有効に使用するための授業展開案を作成することが主な研究であった。動画教材については、年度当初の計画通り、3本を当該年度末に、完成させることができた。その内容は、1本目が漢字の成り立ちにおける象形文字(「耳」「目」「口」)、2本目が指事文字(「上」「下」「本」「末」「一」「二」)、3本目が会意文字(「休」「集」「林」「明」)と形声文字(「洋」「枝」「拍」「版」)である。 また、授業展開案についても、附属小学校での試行授業を基に、研究分担者並びに研究協力者、附属小学校教員との協議によって、求められている対話的な学びを盛り込んだ、より子どもたちが取り組みやすくなるような授業展開案にまとめることができた。対話的な学びにするために取り入れたのは、カードゲームである。本単元は2時間構成とし、1時間目は、「目」「耳」「口」「上」から一つ仲間外れを探すというものであり、2時間目は、同じ成り立ちからなる「明-鳴」「休-林」「版-飯」「晴-清」の4枚を二つの成り立ちの違いに分けるというものである。 動画教材及びその教材を活用した授業展開案は、次年度(最終年度)の授業実践研究において、有効であったかどうかが問われることになる。 次年度は、完成した動画教材3本を動画サイトで公開する予定であり、附属小学校や大学近隣の公立小学校での授業実践研究で得られた成果と課題を基に、授業展開案を完成させ、Web上のホームページで広く公開する予定である。また、研究成果を日本漢字学会において発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一昨年度は、動画教材の作成にあたって、業者との事務手続きにおいて問題が生じ、制作の開始が遅れ、研究期間を1年間延長することになったが、当該年度は順調に動画教材の制作が行われ、完成に至った。また、動画教材を有効に使用するための授業展開案についてもまとめることができ、次年度早々に実践してもらう小学校への授業準備が整ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
多くの小学校で使用されている教科書では、4月末~5月初めにかけて、漢字の成り立ちについての単元が扱われる。大学近郊の公立小学校6校、計15クラスについて、授業で使用する動画のDVDへのコピーとカードを製作して実践していただき、児童用アンケート、教師用アンケートの回答によって、動画教材の有効性や課題を探る。また、附属小学校については、3校、計8クラスについて、7月に実施していただく予定である。 小学校での実践授業を受けて、授業展開案について、得られた成果と課題を基に修正を加え、11月には動画教材3本を動画サイトで公開し、授業展開案を完成させ、Web上のホームページで広く公開する。 また、研究成果について、日本漢字学会において研究発表する予定である。
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Causes of Carryover |
次年度において、完成した動画教材を附属小学校及び大学近郊の公立小学校において、実践していただくためのDVDコピー費や教材としてのカード作成費、並びに動画教材を広く紹介するための郵送費等に充てる予定である。また、研究成果を学会発表するために研究分担者、研究協力者の旅費として充てる予定である。
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