2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of audiovisual materials for understanding the origin and characteristics of the characters used in Japanese notation 1
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16K04774
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
和田 圭壮 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70263986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿辻 哲次 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (00144303) [Withdrawn]
鈴木 慶子 長崎大学, 教育学部, 教授 (40264189)
山元 宣宏 宮崎大学, 教育学部, 准教授 (60571156)
河野 智文 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70304144)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 漢字の成り立ち / 漢字の由来 / 動画教材 / 漢字指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、4月~7月にかけて、福岡教育大学近郊の公立小学校6校、附属小学校では、2校、計18クラスについて、これまでの研究成果としての動画と授業で使用するカードを用いて、検証のための授業を実践していただいた。 11月初旬には、昨年度末に完成・納入された動画教材3本について、動画サイトで公開することができた。 12月中旬、実践いただいた授業の考察をもとに、「全九州大学書写書道教育学会」において、本研究の成果と課題について学会発表を行い、3月末、同学会の研究紀要に論文として投稿することができた。 研究期間全体を通じた研究の成果としては、本研究によって、小学校国語科高学年の学びでの「漢字の由来(成り立ち)」について、教師、特に経験年数が少なく知識に自信がない教師にとって、授業時に助けとなる動画教材を作成することができた。そして、この動画教材は、You tubeによるWeb公開をすることができ、いつでも誰でも広く閲覧できる状況として整備することができた。さらに、この動画教材を活用するために、2時間単元のモデル授業を考察し、1時間目については公開できる略案を示すことができた。この授業モデルは、ただ知識として理解し、暗記するような学習ではない展開とした。つまり、対話的な活動をしながら、動画によって、漢字が古代文明から継承され、複雑に変化しながら、現代にまで体系が維持されたことが、印象的に理解できる内容を示すことができた。 ただ、2時間目のモデル授業の構築に際し、会意文字・形声文字について、公立の一般校において、子どもたちが明確に理解できるような授業展開はなかなか容易ではないことがわかった。今回の研究による授業内容を検討しなおし、再度検証授業を実施し、会意文字・形声文字について理解しやすい流れと内容を明らかにしていくことが課題として残った。
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Remarks |
研究によって作成した動画教材3本を、You tubeにおいて公開した。アカウント名は「漢字ってなんなのだ研究所」である。
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Research Products
(4 results)