2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of genetically modified microminipigs that can contribute to cancer treatments as disease model animals
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16K08085
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
三好 和睦 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (70363611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 正宏 鹿児島大学, 医用ミニブタ・先端医療開発研究センター, 教授 (30287099)
川口 博明 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (60325777)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 体細胞核移植 / 疾患モデル動物 / マイクロミニピッグ |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の研究において、低比重リポタンパク質受容体遺伝子ノックアウトマイクロミニピッグを作出するために、当該遺伝子に対応するcrRNA/tracrRNA complexおよびCas9 proteinをエレクトロポレーション法により導入した体細胞クローン胚を3頭の仮親にそれぞれ107個、173個および199個移植してみたが、いずれにおいても妊娠は認められなかった。今年度の研究においても、同処理を施したクローン胚を4頭の仮親にそれぞれ176個、136個、218個および175個移植してみたが、やはりいずれも妊娠しなかった。そこで、無処理の場合でも産子への発生率が極めて低い体細胞クローン胚を利用することは困難であると判断し、受精卵へのエレクトロポレーションに切り替えた。食用ブタにおいては、食肉センター由来卵巣から採取した卵子を体外成熟・体外受精することにより、エレクトロポレーションに供する受精卵を多数準備することが可能である。しかしマイクロミニピッグにおいては、食肉センターに出荷されることがないので同法を用いることはできない。よって、自然交配させた雌から生殖器を摘出後、卵管内を灌流することによって体内受精卵の採取を試みた。最初の実験では、4頭の雌から19個の受精卵を採取し、エレクトロポレーション後に1頭の仮親に移植した。次の実験では、2頭の雌から5個の受精卵を採取し、そのうち4個に対してエレクトロポレーションを行った後、無処理の1個と共に1頭の仮親に移植した。しかしながら、いずれの仮親においても妊娠は認められなかった。
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