2016 Fiscal Year Research-status Report
POCT活用による医師と患者をつなぐ健康サポート薬局の展開とその役割拡大
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16K08431
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Research Institution | Kyushu University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
河内 明夫 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (80389593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 圭創 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (00315293)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | POCT / 地域薬局 / 薬剤師 |
Outline of Annual Research Achievements |
「POCT活用による医師と患者をつなぐ健康サポート薬局の展開とその役割拡大」に関する研究を行うにあたって、①薬局POCTによる地域医療連携強化はどこまで可能か、②薬局POCTを用いた薬剤師の指導によって地域住民・患者にどのような成果をもたらすのか、③薬局POCTが担う薬局の健康サポート機能・役割はどのような疾患に適しているのかを明らかとしたい。 ①②については本研究開始(平成24年9月)から継続しており、平成29年3月までに収集したサポート事例、受診勧奨事例等の解析を行っており(全590名)、医療薬学フォーラム2017・第25回クリニカルファーマシーシンポジウム(2017.7、鹿児島)に発表予定である。加えて、平成27年3月までのデータに基づき、第26回日本医療薬学会年会(2016.9、京都)にて、「薬局におけるインフルエンザウイルス検出とその結果に基づく受診勧奨・予防啓発」として、インフルエンザ罹患・非罹患を問わず薬剤師が行う受診勧奨・予防啓発の客観的指標の一つとして有用性が高いこと、流行期における診療機能維持に向けた新たな薬局機能の可能性を報告した。なお、本内容について国際雑誌に論文投稿中である。③の目標達成に向け、新たなPOCT機器として胸痛・心筋マーカーモニタリング機器、歯周病検査キットを購入し、現在地域住民医療サービス導入前のシミュレーションを重ねている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
宮崎県日向市の富高薬局Grandsone店薬局内検体検査室にて薬局POCTを毎週金曜日午後2時から5時までの実施し、データ数の追加増を試みている。薬局POCT実施は平成23年9月開始以降継続的に実施し、7年目となっている。登録管理している研究参加者は590名であり、リピーター数は増加している。本研究開始から平成29年3月までに収集したサポート事例、受診勧奨事例等を解析した結果を医療薬学フォーラム2017・第25回クリニカルファーマシーシンポジウム(2017.7、鹿児島)にて報告予定である。第26回日本医療薬学会年会(2016.9、京都)にて、「薬局におけるインフルエンザウイルス検出とその結果に基づく受診勧奨・予防啓発」として報告した。新たなPOCT機器として胸痛・心筋マーカーモニタリング機器、歯周病検査キットを購入し、現在地域住民医療サービス導入前のシミュレーションを重ねており、そのうち歯周病検査については数か月以内での臨床導入見込みと考えている。これらのことから、本研究はおおむね順調に進んでいると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度に引き続き、宮崎県日向市の富高薬局Grandsone店薬局内検体検査室にて薬局POCTならびに健康相談を実施し、服薬指導を中心に据えた薬学的アプローチで地域住民に医療サポートを行う。「薬局におけるインフルエンザウイルス検査」については3年目を迎え、薬局前の病院とともに薬局でのインフルエンザウイルス検査の地域での役割分担を話し合える環境となった(保健所との連携も含む)。さらに、歯周病検査キット実施後の受診勧奨や指導について、歯科医院との連携体制を順次整えてきており、年内に臨床導入を実施する。これらの健康相談・サポート事例、および医師・歯科医師への受診勧奨事例データ解析を進め、POCT機器を用いた新たな地域薬局薬剤師業務の有用性や医療ニーズを検証していきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
平成28年度科研費の残高が少額となっており、次年度科研費と合わせて有効活用するために繰り越しとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
薬局POCTを実施するにあたって、生活習慣病院に関するHbA1c、血糖、血清脂質のみならず、これまでの使用状況からインフルエンザウイルスキットに関しても今後増えることが予測されるため、購入費用を計上する。新たに歯科医院との連携についても解決したことから、臨床導入予定の歯周病検査キットの購入費用を計上する。また、健康相談への対応に必要な各種ガイドライン、在宅医療・セルフメディケーション関連書籍を購入する。医療薬学フォーラム2017・第25回クリニカルファーマシーシンポジウム(2017.7、鹿児島)及び第50回日本薬剤師会学術大会(2017.10、東京)にて研究成果の発表を予定しており、その学会旅費を計上する。平成28年度に引き続き、薬局訪問用旅費(燃料費/1回訪問につき約50km走行概算)を計上する。また、論文請求・投稿料のための経費も計上する。
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Research Products
(2 results)