2019 Fiscal Year Annual Research Report
An effective community based medical education to develop personnels in charge of providing the community comprehensive care
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16K08870
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岡山 雅信 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (10285801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 剛史 自治医科大学, 医学部, 講師 (20554554) [Withdrawn]
竹島 太郎 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50554565)
森田 喜紀 自治医科大学, 医学部, 研究員 (60627644) [Withdrawn]
八幡 晋輔 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (00795768)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 地域医療 / 長期効果 / 臨床実習 / キャリア選択 |
Outline of Annual Research Achievements |
地域医療臨床実習の長期効果を検証することを目的に自己記入式質問票調査を実施した。研究デザインは横断研究。調査期間は2019年9月から11月。対象者は、1998年から2004年に神戸大学医学部を卒業し、卒業後15年を経過した医師。質問票を 793人に発送し、468人から回答を得た(回答率59.0%)。主な測定項目は:学生時の地域医療臨床実習の経験および実習内容、現在の地域医療の実践、へき地の定着。解析は、年齢、性別、医学科入学時の地域医療およびへき地に対する態度、自分と配偶者の出身地、および子供の教育への意識を調整因子として、地域医療臨床実習の経験および実習内容と現在の地域医療の実践およびへき地の定着の関連を多変量ロジスティック回帰分析で解析した。結果は、回答得た質問票のうち、195(41.7%)が解析可能であった。解析対象者の平均(標準偏差,SD)年齢は43.8(3.5)歳で、76.4%が男性。学生時の地域医療実習の経験は48人(24.6%)。平均実習期間(SD)は26.3(27.3)日で。調査時点で、148人(76.3%)が地域医療を提供していた。また、12人(6.5%)がへき地で勤務していた。現在の地域医療の実践(オッズ比、1.24;95%CI、0.53-3.08;調整オッズ比 、1.00;0.43-2.30)およびへき地での勤務(オッズ比、 0.59;0.06-2.94;調整オッズ比, 0.59; 0.11-3.04)に対する学生時の地域医療実習の経験による明らかな関連は同定されなかった。結論として、従来の地域医療実習では、地域医療を担う人材を効果的に育成するには不十分と考えられる。地域医療実習の内容と質の見直しが必要と考える。その上で、改めて、中長期的な影響については引き続き評価する必要があると考える。
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Research Products
(6 results)