2021 Fiscal Year Research-status Report
脳卒中片麻痺者の長期的な疾患管理のための身体活動量の把握
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16K09069
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| Research Institution | Kitasato University |
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Principal Investigator |
清水 忍 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (90286386)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 篤彦 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (00286387)
守田 憲崇 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (70632420)
有阪 直哉 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (40759403)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 脳卒中 / 身体活動量 / 歩数 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
脳卒中患者の身体活動量を適切に測定する方法を検討したのちに、病院入院中の身体活動量と身体機能、移動能力、日常生活活動の関係について調査すること、 さらに、これらを縦断的に調べて入院時の身体活動量や身体機能が退院後の身体活動量や日常生活活動、再発率などとの関係について調査することを本研究の目的としている。
脳卒中患者に使用するにあたって、身体活動量計の適用可能な歩行速度の範囲(20m/min以上)を明らかにした上で、回復期病棟入院中の脳卒中患者の歩数を計測し、身体機能、認知・精神機能なとどとの関係について調査した。特に、2021年度は、患者自身の意図で活動する時間帯の活動量に着目し、療法士の意図に左右されることが多いリハビリテーション実施中の歩数を1日の総歩数から除いた非リハ時の歩数と、それに関係する因子について調査を行った。その結果、リハ以外の時間帯の歩数の平均は4,523±2,339歩/日であった。階層型重回帰分析の結果、性別、FIM運動項目、およびSIASとFIM認知項目の交互作用項が非リハ時の歩数に有意に関連することが明らかとなった。また、単純勾配解析では、SIASの勾配は、認知障害のレベルが高い場合よりも低い場合により急峻であることが示された。この内容は、国際学会で発表するとともに研究論文としてまとめた。
一方、現在使用している市販の身体活動量計では歩行速度が20m/min未満と歩行が遅い片麻痺者の身体活動量(歩数)を正確に測定することは難しい。我々が以前から検討しているアルゴリズムであれば、歩行速度が遅い片麻痺者でも比較的高い精度で歩数を捉えることが可能であるが、これまで測定に使用していたデバイスを長時間装着することは困難である。このため、歩行速度が遅い対象者でも日常生活における身体活動量を実際に測定可能なデバイスを用いた測定方法についても継続して検討した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
初期の計画では、三軸加速度計内蔵のデバイスを用いて、歩行速度の遅い脳卒中患者の歩数も正確に測定可能なアプリケーションの開発および改良を行なった後に、脳卒中患者の身体活動量の測定を実施する予定であった。歩行速度の遅い(20m/min以下)脳卒中患者であっても、歩行速度が速い(20m/min以上)脳卒中患者や健常者と同程度の精度で歩数を測定することが可能になったが、機器の重さや装着性の問題の解決に時間がかかっているために研究の進捗が予定より遅れている。
一方、歩行速度が比較的速い脳卒中患者については、市販の身体活動量計を用いて測定できる適正範囲を調べた上で回復期病院入院中の身体活動量を調査した後に、退院後の身体活動量も調べる予定であったが、新型コロナウィルス感染症の拡大により自宅退院後の調査は困難であった。
また、新型コロナウィルス感染症の影響により、共同研究施設での新たなデータ収集や国際学会への出張も困難であり、当初の予定より進捗が遅れることとなった。
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| Strategy for Future Research Activity |
回復期病院入院中の歩行速度が比較的速い(20m/min以上)脳卒中患者の身体活動量と、身体機能、日常生活能力、および精神機能との関係については、これまで集めたデータを中心に引き続き検討し、学会発表および論文発表を行っていく。
また、歩行速度が遅い(20m/min以下)片麻痺者の身体活動量(歩数)を測定する方法についても引き続き検討していく予定である。
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| Causes of Carryover |
当初の予定よりも歩数計測用アプリケーションの改良が難航し、測定に使用する身体活動量計を変更することとなり実際の測定自体が遅れたため、学会発表や論文発表も当初の予定より遅れた。
加えて、新型コロナウィルス感染症拡大にともない、データ収集を目的とした共同研究施設への出張、発表予定であった国際学会、国内学会が開催されなかったり、参加が困難であった。次年度に、国内学会または国際学会や研究論文として、これまでの研究成果を発表する予定である。
さらに、歩行速度が遅い患者の歩数を測定するためのアプリケーション開発、改良については、2022年度も継続して検討するとともに、これまでの研究成果の発表を予定している。
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[Presentation] Factors related to daily step counts of stroke patients during hospitalization in a convalescent rehabilitation ward2021
Author(s)
Yamada R, Shimizu S, Yasuhara S, Shimose R, Tsunoda S, Ogura M, Takemura N, Taira K, Goya M, Shimabukuro M, Yamazato T, Shinzato S, Nakamura Y, Nakanishi T, Matsunaga A
Organizer
ISPRM 2021
Int'l Joint Research
