2017 Fiscal Year Research-status Report
乳がん患者の予後改善を目指す心理療法:自律性とQOLを指標とした予備的研究
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16K09245
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
永野 純 九州大学, 基幹教育院, 教授 (10325483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植木 啓文 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 非常勤講師 (60232732)
中口 智博 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (30571690)
松岡 弘道 近畿大学, 医学部附属病院, 講師 (20425078)
田代 雅文 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (60264305)
尾木 秀直 熊本大学, 医学部附属病院, その他 (10315426)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 悪性腫瘍 / QOL / 自律性 / 予後 / 心理療法 / オートノミー |
Outline of Annual Research Achievements |
オートノミートレーニングの効果について乳がん患者のオートノミー性およびQOL(生活の質)を効果指標としたパイロット介入試験を行うべく、平成29年度は、前年度に引き続いて研究基盤の整備を行った。4つの課題に関する取り組みと進捗状況は次のようであった。 1.現時点では不足している医師以外(カウンセラー、看護師など)のトレーナーを養成すること。ドイツでのグロッサルト=マティチェク氏による「研修会」を1回、国内で日本人を講師とする研修会を1回、さらに研修会参加経験者による相互学習の場としての「勉強会」を6回開催し、トレーナー養成をはかった。 2.研究事務局としての機能を補完するための、「WEB質問票回答システム(以下、WEBシステム)」を制作すること。前年度にATを受けるクライアント自らサーバーにログインして質問票に回答し、回答結果がトレーナーに通知されるWEBシステムを開発したが、平成29年度は必要な全ての質問票を収載した。あわせて、一部の質問票については利用のためのライセンス契約も行った。 3.WEBシステムで用いる質問票のうち、妥当性の確認が済んでいないものについてこれを検討すること。九州大学、近畿大学に続いて、平成29年度は熊本大学の倫理審査委員会における承認を得た。そのうえで患者群100人、職員等群200人を目標に協力者を得て、調査を実施した。次年度早期に調査が完了する見込みである。 4.認定トレーナーおよび彼らのクライアントの一部に協力を求めて、試験的にWEBシステムを使用してもらうこと。(クライアントが直接回答する)通常の使用では問題ないことを確認した。しかし、トレーナーが代行入力する場合の操作が煩雑で、エラーを来しやすいことが判明し、次年度の課題として残った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の計画よりも遅れているが、その理由は次の通りである。 1.WEBシステムで用いるアンケートの妥当性検証のため、初年度に急遽新たな研究分担者を追加する措置を行った。しかし、当該研究者の施設内倫理審査委員会における審査に予想以上の時間を要した。また、初年度に事情により本研究から離れていた研究分担者が復帰することができたが、その分の調査開始が遅れた。 2.乳がん患者への介入を実施する予定であった施設を担当する研究分担者が、事情により海外に転出することになり、急遽他の協力施設を捜す必要が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
1.アンケートの妥当性検証のための調査が完了し、解析を行える見込みである。 2.乳がん患者への介入を実施するための協力施設の目途がついたため、同施設の研究者と研究計画を練り直し、施設内委員会で倫理審査を受ける予定である。 3.WEBシステムの一部不具合について解消する計画である。なお、協力者自身がWEBで回答する場合は現状でも支障なく使用できる。
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Causes of Carryover |
乳がん患者への介入研究の開始が遅れているため、次年度使用額が生じた。次年度に開始予定の介入研究に私用する計画である。
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Research Products
(4 results)