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2016 Fiscal Year Research-status Report

大腸癌薬剤耐性とmicroRNAの関連

Research Project

Project/Area Number 16K09329
Research InstitutionFujita Health University

Principal Investigator

中川 義仁  藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (60372108)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
KeywordsmicroRNA / 薬剤耐性 / 大腸癌
Outline of Annual Research Achievements

大腸癌培養細胞株DLD-1とSW480に低濃度から5-FUを暴露することで耐性株DLD/FとSW/Fを、担癌マウス(mDLDcontrol)に5-FUを腹腔投与することで5-FU耐性大腸癌細胞株mD/F1およびmD/F2を樹立した。
5-FUの薬剤暴露後48時間におけるIC50はDLD-1: 7.64±0.25μM, DLD/F: 41.23±0.24μM, SW480: 4.19±0.35μM, SW/F: 21.28±0.20μM, mDLDcontrol: 4.23±0.12μM, mD/F1: 17.68±0.14μM, mD/F2: 19.78±0.13μMであった。カンプトテシンやオキサリプラチンに対してもこれらの親株と5-FU耐性株で比較してみた。薬剤暴露後48時間におけるIC50は若干耐性株の方が多いが、すべて誤差の範囲であり、耐性は認めなかったと判断した。
これらの細胞に対してmicroRNAアレイを施行した。2つ以上の耐性株に共通する5-FUの耐性に関与が疑われるmicroRNAは耐性株で2倍以上に上昇する者が7種、半分以下に低下する者が5種であった。3つで共通するmicroRNAは1種のみで上昇する者を認めた。これらのmicroRNAで他者の既報論文を検索をすると8種のmicroRNAが薬剤耐性や細胞の老化、癌の発育や進展との関連が疑われ、大変有望な結果であると判断した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

化学療法を施行している症例ではよほどのことが無い限り大腸内視鏡による検索が行われず、進行大腸癌等の術前や手術の差異の標本に関しては順調に集めることが出来ているが、化学療法後の検体が集められていない状況である。

Strategy for Future Research Activity

今後はこれらのmicroRNAの中で耐性株もしくは親株で十分に発現が多いと考えられる10種をリアルタイム法にて検索すると共にDNAでのメチル化のチェックやプロテアソームのチェックを予定しており、すでに検索を開始しているところである。また、今秋の日本癌学会を手始めとして学会報告すると共に論文作成を開始予定である。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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