2018 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of coronary vulnerable plaque in vivo
Project/Area Number |
16K09467
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
久米 輝善 川崎医科大学, 医学部, 講師 (60341088)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上村 史朗 川崎医科大学, 医学部, 教授 (60224672)
山田 亮太郎 川崎医科大学, 医学部, 講師 (70388974)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 不安定冠動脈プラーク / 血管内イメージング / OCT / IVUS |
Outline of Annual Research Achievements |
遺伝性動脈硬化自然発症ウサギ(WHHLウサギ)では、血管内イメージング(光干渉断層撮影法(OCT)/血管内超音波法(IVUS)を用いて大動脈プラークの観察と病理組織との直接比較検討を行った。大動脈プラークでは線維成分が主成分であり、大きな脂質コアや、薄い線維性被膜、マクロファージ浸潤などのプラークの不安定性に関連する所見に乏しく、OCT/IVUSとの比較検討が困難であった。 一方、実臨床での研究に関しては、川崎医科大学における冠動脈疾患のコホートを利用し、急性冠症候群で緊急冠動脈ステント留置術を行った280症例を対象に、プラークの不安定性をより詳細に評価可能なOCTと、これまで広く使用されているIVUSとの急性期の治療成績を比較検討した(OCT群、 n=141、IVUS群、 n=139)。PCI成功率に両群で有意差を認めなかった(OCT群100% vs. IVUS群99%)。造影剤の量はIVUS群に比較し、OCT群で有意に高値であった(209±50 ml vs. 175±65 ml, p<0.001)。PCI前の採血結果で、血中のクレアチニン値がOCT群でIVUS群より有意に低値であった(0.8±0.4 mg/dl vs. 1.1±1.3 mg/dl, p=0.007)。PCI24時間以内のクレアチニンの変化は両群で有意差を認めなかった(0.01±0.15 mg/dl vs. -0.02±0.82 mg/dl, p=0.655)。急性冠症候群に対する緊急冠動脈ステント留置術において、OCTガイドPCIはIVUSガイドPCIと比較し造影剤の量は増えるが腎機能の悪化には関連しないことが示唆された。今後、OCTやIVUSに基づいたステント留置前のプラークの不安定性の所見と、フォローアップ冠動脈造影におけるステント内再狭窄、新たな冠動脈狭窄病変の有無や、心血管イベントに基づく入院、心血管死、全死亡等を調べる予定である。
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Research Products
(2 results)