2018 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of molecular factor to influence of immuno-checkpoint inhibitor in lung cancer treatment
Project/Area Number |
16K09548
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
高山 浩一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50274444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 匡美 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10379232)
金子 美子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30768825)
竹村 佳純 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50434684) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 肺癌 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 効果予測因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
原発性肺癌の外科切除検体を用いたリンパ球浸潤の評価については前年度報告のとおり、HE染色によって半定量的評価を行った。具体的にはリンパ球の浸潤部位と非浸潤部位を同定し、陰性を0、陽性を1+、2+の3段階でスコア化した。腫瘍内へのリンパ球の浸潤に対して血管内皮増殖因子(VEGF)は抑制的に機能することが知られていることから、腫瘍細胞のVEGF発現を定量し、リンパ球を含む免疫細胞の浸潤程度との相関を検討した。VEGFの発現に関しては過去の報告に従い、抗VEGF抗体による免疫染色の染色強度により、陰性0、弱陽性1、中等度陽性2、強陽性3に分類した。また陽性細胞の数から0(0%)、1(1-25%)、2(26-50%)、3(>50%)とし、染色強度と陽性細胞の積によってVEGF発現を定量化した。腫瘍由来のVEGFが機能していることを確認するため、腫瘍内の血管密度を測定し、VEGF発現との関連を解析した。その結果、VEGF強発現群(スコア5以上)では低発現群(スコア0-4)に比較して血管密度が有意に高く(p-0.0003)、VEGFの生理活性が示された。免疫細胞との関連では樹状細胞はVEGF強発現群で有意に少ない結果となった(p=0.03)。しかしながら、リンパ球の浸潤に関してはVEGF強発現群で少ない傾向にはあったものの、有意差には至らなかった(p=0.12)。リンパ球をCD3、CD8、Foxp3の抗体で染色し、各グループとの相関についても調査したが有意差を認めなかった。p53蛋白の発現とVEGFの発現にも有意な関連はみられなかった。
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